2010 Fiscal Year Annual Research Report
キャリアー細胞を用いた卵巣癌特異的癌ワクチン療法の開発
Project/Area Number |
20591952
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
濱田 雄行 愛媛大学, 医学部附属病院, 講師 (90172973)
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Keywords | 遺伝子治療 / ワクチン療法 / 卵巣癌 / キャリアー細胞 / GM-CSF / オンコリティックアデノウイルス / プロモーター / IAI.3B |
Research Abstract |
平成21年度においてクローニングされたオリジナルの肺癌細胞より約10倍ほど抗腫瘍効果の高いEHK-1、EHK-2細胞について比較したところ、AdE3-IAI.3B感染にてEHK-2細胞のほうが抗腫瘍効果が高いため、以後の実験においてEHK-2細胞を用いて実験を行った。AdE3-IAI.3B感染EHK-2細胞を皮下注射したところOVHMの皮下腫瘍は40%のマウスにおいて形成が抑制され自家抗腫瘍免疫が誘導されていることが明らかとなった。感染条件を検討したところ、200MOI、33時間が最も良好な抗腫瘍効果を示した。凍結融解による影響を検討したところ、非感染EHK-2細胞では影響はなく、AdE3-IAI.3B感染により核膜の分葉化が認められ、凍結融解により核膜の破綻とアデノウイルス粒子の細胞質への遊出が認められた。抗体存在下、非存在下において20%のin vitroにおける抗腫瘍効果の増大が認められ、in vivoにおいても事前免疫後90%のマウスが完全治癒となった。腹腔内播種性モデルにおいて、AdE3-IAI.3B感染キャリアー細胞では、1匹も完全治癒とはならないが、Ad-mGM-CSF同時感染において100%のマウスが完全治癒となった。これらのマウスにOVHMを皮下移植したところ、すべてのマウスに腫瘍拒絶が認められ自己抗腫瘍免疫が誘導されていることが明らかとなった。
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Research Products
(18 results)
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[Journal Article] Gene therapy for oral squamous cell carcinoma with IAI.3B promoter-driven oncolytic adenovirus-infected carrier cells.2010
Author(s)
Zhang, T., Hamada, K., Hyodo, M., Itoh, H., Tani, K., Goda, H., Nakashiro, K., Hamakawa, H.
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Journal Title
Oncology Reports
Volume: 25
Pages: 795-802
Peer Reviewed
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