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2008 Fiscal Year Annual Research Report

網膜芽細胞腫に対する腫瘍自己溶解型ウイルスを用いた新規治療の開発

Research Project

Project/Area Number 20592047
Research InstitutionKyushu University

Principal Investigator

吉川 洋  Kyushu University, 大学病院, 助教 (00304808)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 米満 吉和  千葉大学, 医学研究科, 教授 (40315065)
園田 康平  九州大学, 大学病院, 講師 (10294943)
Keywords網膜芽細胞腫 / 遺伝子治療 / 免疫治療 / SeV / ΔM / 硝子体播種
Research Abstract

in vitroの系では、SeV/〓MウイルスベクターのヒトRB細胞株(Y79,WERI-Rb-I)への遺伝子導入効率を検討するため、各細胞の培養液中にGFP遺伝子を搭載したSeV/〓MをMOI=1,5,25で添加した。蛍光顕微鏡でGFP遺伝子の導入効率を検討したところ、各細胞への遺伝子導入は濃度依存的で、MOI=25で約10%程度であった。経時的に観察したところ、SeV/〓M感染細胞間で細胞融合が見られたが、導入効率が悪く、その頻度は稀であった。他の細胞株(ARPE-19)では、MOI=10で80%以上の細胞に遺伝子導入が可能であることから、RB細胞株ではSeV/〓Mの感染に必要なレセプターの発現が低下している可能性が考えられた。
In vivoの系では、まず疾患モデル動物の作成を試みた。RB細胞株(Y79,WERI-Rb-1)の細胞浮遊液を重症免疫不全(SKID)マウスの硝子体腔に30G針を用いて注入し、1週間後に眼球を摘出、組織学的に残存した腫瘍細胞数を検討したが、手技による個体差が大きく、本実験系を治療実験に用いることは困難と考えられた。一方、RB細胞株とマトリゲルの混合による皮下注法では、腫瘍塊が血管侵入を伴わず、一か月にわたり比較的均一に増大していくことが確認され、硝子体播種を模倣したモデルとして治療実験が可能と考えられた。
SeV/〓Mの安全性については、GFP遺伝子を搭載したSeV/〓Mを正常SCIDマウスの硝子体内に1x10^5pfu投与し検討した。投与1カ月後に組織学的検討を行ったが、網膜の変性や炎症細胞浸潤などを認めず、正常網膜への明らかな毒性を認めなかった。

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Published: 2010-06-11   Modified: 2016-04-21  

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