2008 Fiscal Year Annual Research Report
網膜血管リモデリングにおける酵素学的硝子体融解法の効果に関する研究
Project/Area Number |
20592048
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
平田 憲 Saga University, 医学部, 准教授 (60295144)
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Keywords | 網膜 / 硝子体 / プラスミン / 網膜静脈閉塞 / bevacizumab |
Research Abstract |
●実験的網膜静脈分枝閉塞症モデルの確立Brown Norway ratを用い,ketami,xylazineにて全身麻酔の後、網膜静脈に対し光凝固を行う。 スリットランプ下に前置レンズを用い眼底を観察した後、上方の網膜静脈に対し,約4乳頭径はなれた部位でレーザー凝固を施行。光凝固の後走査型レーザー検眼鏡にて血流の途絶の有無について蛍光眼底造影を行いながら確認した。●実験的BRVOモデル網膜血管の組織学的検討網膜組織の検討には一般的な切片作製による検討に加え,レクチン染色による血管内染色法により光学顕微鏡的な血管構築の変化を観察した。またさらに微細構造の観察のために透過型電子顕微鏡による観察と、マイクロスライス法を用いた網膜血管の内腔の走査型電子顕微鏡に夜観察を行った。●ラットにおけるenzvmatic vitreolvsisの確立00.1IU,0.05IU,0.1Uのプラスミンを注入し,網膜の組織学的検討を行った。至適濃度を決定した後にSF6ガスを注入したガスタンポナーデ法による後部硝子体剥離作製の検討を行った。●Bvacizumab注入によるラット脈絡膜毛細血管の形態変化ラット眼内にbevacizumabを注入し、脈絡膜毛細血管の窓構造の変化を検討したところ、投与後1,3,7日では有意に窓講造が減少した。14,28日後には回復し、可逆的変化であると考えられた。
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