2008 Fiscal Year Annual Research Report
全ゲノムを対象とした網膜格子状変性感受性遺伝子のマイクロサテライトマッピング
Project/Area Number |
20592052
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
飯島 康仁 Yokohama City University, 附属病院, 准教授 (40315784)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
水木 信久 横浜市立大学, 医学研究科, 教授 (90336579)
伊藤 典彦 横浜市立大学, 医学部, 助教 (80264654)
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Keywords | ゲノムワイド / マイクロサテライト / 網膜格子状変性 |
Research Abstract |
本申請研究は3年度にわたり研究を遂行する。初年度の平成20年度は全染色体を対象とした網羅的なMSマッピングにより疾患感受性候補領域を絞り込む。平成21年度以降は絞り込まれた候補領域について網羅的にSNP解析を行い、網膜格子状変性の感受性遺伝子の同定を行う。さらに、得られた遺伝情報をもとに、迅速遺伝子診断キットの開発およびゲノム創薬の開発を行う。本MSスクリーニングでは、偽陽性を防ぐために3段階(1次〜3次pooled DNA)の解析(pooled DNAスクリーニング)を行い、独立した3集団のすべてにおいて、患者群と健常群の比較で有意差を認めたMSマーカーのみを本病と相関する陽性MSマーカーとする。初年度以前は、2次スクリーニングが終了し、約2%の陽性マーカーが得られていた。初年度は、2次スクリーニングにより得られた612個の陽性マーカーを対象とした3次スクリーニングによる陽性マーカーの絞込みを行った。3次スクリーニングの結果、172個の陽性マーカーが得られた。172個の陽性マーカーのうち1次、2次、3次スクリーニングにおいてアリル頻度の傾向が一致する7個のMSマーカーを選抜し、個別タイピングを行った。その結果、2番染色体上のある遺伝子の領域に位置する2個のMSマーカーにおいて疾患との顕著な相関が認められた。本年度はこの遺伝子の領域内に位置するSNPを網羅的に解析する。さらに、個別スクリーニングにより有力と判断された他のMSマーカーの領域内についても網羅的なSNP解析を行い、網膜格子状変性感受性遺伝子および特異的遺伝変異を排他的に同定する上において、スクリーニング試薬を大量に使用するため、直接経費の全額をこれに当てる必要がある。 連携研究者 大野重昭(北海道大学大学院医学研究科教授):患者の採血及びインフォームドコンセント 猪子英俊(東海大学医学部教授):MSスクリーニング法の改良
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Research Products
(16 results)