2008 Fiscal Year Annual Research Report
増殖性網膜症の新規治療法の開発-miRNAを標的とした血管新生抑制
Project/Area Number |
20592063
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Research Institution | Kanazawa Medical University |
Principal Investigator |
吉竹 佳の Kanazawa Medical University, 医学部, 准教授 (00150764)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
米倉 秀人 金沢医科大学, 医学部, 教授 (80240373)
矢口 裕基 金沢医科大学, 医学部, 助教 (40410344)
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Keywords | 増殖性網膜症 / miRNA / 血管内皮細胞 / Dicer / siRNA / 管腔形成 / miRNAマイクロアレイ |
Research Abstract |
1.ヒト微小血管内皮細胞(HMVEC)でのmiRNA発現の実態を解析 1)単層培養下の細胞よりクローニング法で得たmiRNAクローンは高発現しているmiRNA種と考えられたが、HMVECでは大血管由来のものとは異なった発現動態であった。 2)基底膜成分からなるマトリゲル上で内皮細胞を管腔形成させたときにクローニング法で得たmiRNA種の発現変動をRNase protection法、Northan blot法で解析した。miR-21,-126の発現は減少し、let-7aでは増加していた。 3)管腔形成させた際に発現が変動するmiRNA種をmiRNAマイクロアレイで網羅的に解析した。管腔形成時に2倍以上増加するmiRNA種は11種あった。それらは発現量の少ない種であった。 4)リアルタイムPCRで上記のmiRNA種のうち5種およびmiR-126などについて定量した。3種で増加を確認した。miR-126は減少していた。 2.HMVECでのDicerの発現を抑制するためにそのsiRNAをリポフェクション法で導入し、DicerのmRNA発現が抑制されているか解析した。しかし、HMVECへのsiRNAの導入効率がよくないためと考えられ、発現抑制は、ほとんどできなかった。次年度はHMVECへの導入効率がよいレンチウイルスベクターを用いて各種shRNAをHMVECに導入してmiRNA発現抑制を行う予定である。 3.低酸素下での血管内皮細胞の管腔形成能の測定について虚血性網膜症病態での内皮細胞は低酸素下にあるので、まず低酸素下でのmiRNA、Dicer等の発現を解析するためにHMVEC単層培養での低酸素(2.5%)培養を行いRNAを抽出した。次年度は管腔形成を低酸素下で行い発現量を解析する。
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Research Products
(7 results)