2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20592081
|
Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
篠田 啓 Teikyo University, 医学部, 准教授 (60245561)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
角田 和繁 独立行政法人国立病院機構(東京医療センター臨床研究センター), 視覚生理研究室, 室長 (30255525)
尾関 直毅 慶應義塾大学, 医学部, 助教 (80383826)
木許 賢一 大分大学, 医学部, 講師 (50315339)
山田 喜三郎 大分大学, 医学部, 助教 (50452909)
|
Keywords | 経角膜網膜電気刺激 / 経皮膚網膜電気刺激 |
Research Abstract |
本年度は主に以下の2つの項目についてある程度の結果が得られたので報告する。 1.正常被験者において経角膜網膜電気刺激および経皮膚網膜電気刺激を行い、自覚的フォスフィンの閾値を比較した。アノーディックの2相性刺激、5msec/phase、20Hz、で刺激を行ったところ、フォスフィンの閾値は経角膜網膜電気刺激では電流強度100uA、経皮膚網膜電気刺激では電流強度400uAであった。また、経角膜網膜電気刺激では電流強度400uA、経皮膚網膜電気刺激では電流強度900uAで、フォスフィンが視野全体に広がった。経皮膚網膜電気刺激でも電流強度をあげることで経角膜網膜電気刺激と同等の効果が得られる可能性がある。 2.ニホンザルに対し、経角膜網膜電気刺激を行い、電気刺激誘発電位(electrically evoked response : EER)を記録した。電流強度10,25,50,100,200,500uAと変化させ、アノーディックの2相性刺激、10msec/phase、20Hz、での刺激を行ったところ、刺激電流によるバーストの後に記録される陽性波(P1)と陰性波(N1)の間の振幅は電流強度200uAの時に最も大きく、他の刺激強度はほぼ同じであった。次に電流強度200uAとしてアノーディックの2相性刺激、20Hzで、1phase10msecあたり、陽性および陰性刺激を5msec5msecの1cycle,2.5msecx2cycle,1msecx5cycleと変化させた場合、P1-N1振幅は1cycleの時が最高であった。よって、経角膜網膜電気刺激の刺激効率は、比較的一般に用いられている陽性および陰性刺激を5msec5msecの1cycleで行う場合にもっとも有効であると考えられた。
|
Research Products
(32 results)