2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20592081
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Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
篠田 啓 帝京大学, 医学部, 准教授 (60245561)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松本 惣一セルソ 帝京大学, 医学部, 講師 (00305054)
角田 和繁 独立行政法人国立病院機構, 視覚生理研究室, 室長 (30255525)
尾関 直毅 慶応義塾大学, 医学部, 助教 (80383826)
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Keywords | 経角膜網膜電気刺激 / 経皮膚網膜電気刺激 / 視力 / 視野 / 網膜電図 / 網膜色素変性症 |
Research Abstract |
本年度は主に以下の3つの項目についてある程度の結果が得られたので報告する。今後は治療の回数、間隔、刺激電流などの適切なパラメータや、適応などを探索予定である。 1. 元来治療法がないとされる網膜色素変性症1症例に経角膜網膜電気刺激を行い、視力、視野などの自覚検査に加え、網膜電図(ERG)による他覚的機能評価を行った。左右眼に各6回経角膜網膜電気刺激を行った前後で、矯正視力は右手動弁、左(1.0)から右手動弁、左(1.2)と大きな変化はなく、また、ERGは前後とも両眼ともに記録不能であったが、両眼に周辺視野の改善を認めた。 2. 元来治療法がないとされるベスト卵黄様黄斑ジストロフィーの1症例の片眼(右眼)に経角膜網膜電気刺激を行い、視力、視野などの自覚検査に加え、多局所網膜電図(mfERG)による他覚的機能評価および光干渉断層計(OCT)による形態評価を行った。右眼の矯正視力が0.5から0.1と低下し他の治療で改善がなかったため経角膜網膜電気刺激を2回行ったところ矯正視力は徐々に改善し6か月後には0.8となった。視野所見、mfERG、OCT所見は前後で大きな変化は認めなかった。 3. 元来治療法がないとされる萎縮型加齢黄斑変性症の5症例7眼に経皮膚網膜電気刺激を行い、視力、視野などの自覚検査に加え、多局所網膜電図(mfERG)による他覚的機能評価を行った。一日4回、各20分間,800μAで経皮膚網膜電気刺激を、計4週間行った。視力は20/1000-20/50(中央値:20/160)から20/100-20/40(中央値:20/200)と有意な改善が見られたが、ハンフリー視野のmean deviation(MD)値は-9.3±3.2dBから-9.3±2.8dBと有意な改善は見られなかった。mfERGは前後で大きな変化は認めなかった。
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Research Products
(40 results)
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[Presentation] Clinical application of the electrical retinal stimulation.2010
Author(s)
Shinoda K, Ohde H, Tsunoda K, Hanazono G, Inomata K, Matsumoto CS, Mizota A, Ozeki N, Kimura I, Miyake Y
Organizer
48th International Society for Clinical Electrophysiology of Vision
Place of Presentation
Perth, Australia
Year and Date
20101100
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