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2008 Fiscal Year Annual Research Report

組織血流とバイオフィルム形成の創傷治癒における研究

Research Project

Project/Area Number 20592096
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

武田 睦  Tohoku University, 病院, 助教 (30333800)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 館 正弘  東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (50312004)
鳥谷部 荘八  東北大学, 病院, 助教 (90375006)
Keywords創傷治癒 / 皮膚難治性潰瘍 / バイオフィルム / 虚血 / 創傷被覆剤 / TNF-α
Research Abstract

【はじめに】好中球は皮膚創傷治癒過程において、創部へ浸潤し主に細菌や異物の貪食作用を担っていることが知られている。最近の研究では貪食・殺菌作用以外にも肉芽形成や上皮化への関与が指摘されてきた。我々の研究では、緑膿菌を播種した皮膚潰瘍において、より多数の好中球浸潤と上皮化の促進を確認した。また創傷内に産生されたbiofilmが好中球浸潤により惹起されている可能性を見出した。このことから創傷治癒過程において好中球が感染防御機能のみならず、治癒そのものに関与している可能性が高いことが考えられる。そこで今回我々は、皮膚潰瘍面に集積する好中球とTNF-α産生という側面より検討した。【方法】雄SDラット背面に分層皮膚潰瘍創を作成し、緑膿菌(PAO1株)を播種、閉鎖環境においた。1、6、12、24、48時間後に組織を採取した。比重遠心によって白血球を採取し細胞数を測定、Diff-Quick染色法で細胞分画の解析を行った。創作成12、24時間後に分離された白血球中の好中球内TNF-αについてフローサイトメトリーを用いて解析した。またホモジネート中のTNF-α濃度をELISAにて測定した。【結果】分離された白血球数は24時間後にピークを示し、好中球がほとんどを占めていた。フローサイトメトリーでは細菌摂取群は非摂取群に比べ、好中球の割合が多くより多く細胞内TNF-αを発現していた。【考察】緑膿菌播種により、より多くの好中球浸潤を示し、またTNF-αの発現も多い傾向にあった。このことにより好中球が炎症のみならず創傷治癒過程の重要な役割をになっていることが示唆された。

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Published: 2010-06-11   Modified: 2016-04-21  

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