2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20592097
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
亀井 譲 Nagoya University, 大学院・医学系研究科, 准教授 (10257678)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鳥居 修平 名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (60115607)
鳥山 和宏 名古屋大学, 医学部附属病院, 講師 (40314017)
八木 俊路朗 名古屋大学, 医学部附属病院, 病院助手 (00378192)
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Keywords | 感染創 / 皮膚欠損創 / 黄色ブドウ球菌 / 大網 / 筋弁 |
Research Abstract |
【1】マウス腹部に1.5cm×1.5cmの皮膚全層欠損を作成した。コントロールとして、黄色ブドウ球菌の播種なしで、右胃大網動静脈を血管茎として大網を挙上して創をカバーして群と上方茎の腹直筋弁を挙上して創をカバーした群を作成した。両群ともに創部をクリアファイルで被覆した。両群ともクリアファイルで創部が圧着されている間だけ膿瘍が形成され、(大網群・筋弁の差異よりも)マウスのバイトによりファイルに隙間が開いた個体から急速に上皮化した。そこで、皮膚欠損創ではなく、予め皮下ポケットを作成してこのなかに大網と筋弁を挿入して創閉鎖後のブドウ球菌を注射するモデルに変更して現在検討中である。 【2】大網由来の細胞を利用した、感染創の細胞治療の準備として、大網(脂肪)由来間質脈管性分画(Stromal Vascular Fraction)の培養法を検討した。大網から得られるSVFを低濃度(2%)のウシ胎児血清を含む培地で培養すると、筋線維芽細胞や内皮細胞は全く増殖できず丸みを帯びた小型の細胞群が旺盛に増殖した。高頻度で間葉系列細胞に分化することから幹細胞の集団と考えられた。一方、高濃度(20%)のウシ胎児血清を含む培地培養すると、大型の線維芽細胞、扁平な筋線維芽細胞、敷石状の内皮細胞が増殖した。継代を重ねると筋線維芽細胞や内皮細胞が脱落する傾向が得られた。結果として、治療に適した条件は、ウシ胎児血清を高濃度とし、継代回数の比較的少ない時期に移植することであった。
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Research Products
(4 results)