2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20592110
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Research Institution | St.Marianna University School of Medicine |
Principal Investigator |
熊谷 憲夫 St.Marianna University School of Medicine, 医学部, 教授 (30103477)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井上 肇 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 准教授 (60193603)
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Keywords | 細胞・組織 / 移植・再生医療 / 発生・分化 / 再生医学 |
Research Abstract |
本研究はこの外表皮の色調異常に伴う醜形治療に本講座が日本で初めて臨床応用した培養表皮を用いて、低侵襲で効率的で有効な治療法を確立する事を目的とした。生命倫理委員会の承認の下に同意書を得られた患者より、麻酔下無菌的に得られた剃毛後の正常皮膚(15/1000ミクロン)を、2mm角に細切し抗生物質(ペニシリン、カナマイシン、アンホテリシンB)含有PBS中で2回除菌した。その後、0.25%トリプシン含有DME培地(又はF-12培地)中で、酵素消化した。その後、この皮膚を10ng/mlコレラトキシン含有20%FBS加DME培地中で1時間、室温で撹拌し、分離細胞を得た。この細胞浮遊液を、1×10^4cell/cm^2になる様調節し、20%FBS加、10mg/mlコレラトキシン含有DME培地を用いて、37℃で5%CO2条件下48時間培養し、表皮幹細胞の接着を確認後、無血清Epilife(クラボウ製)に交換し2日に一度同培地を交換し、コンフルエント迄培養した。培養細胞がコンフルエントに到達後、MSH、エンドセリン含有色素細胞増殖用培地に交換し、一定期間培養した後に、培養の継続性を確認するとともに、凍結切片を作成しメラニン色素細胞分布を検討した。その結果、表皮細胞シート完成後にあっても色素細胞増殖用培地で表皮幹細胞の増殖は認められないが分化を制御した状態で維持できた。色素細胞増殖能については、現在組織学的に検討中であるが、培養表皮シートのカラーマッチ方法としての技術を次年度確立する予定である。
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