2008 Fiscal Year Annual Research Report
動物実験によるβ3インテグリン組み換え型培養表皮の有効性の検証
Project/Area Number |
20592112
|
Research Institution | Kawasaki Medical School |
Principal Investigator |
久保 美代子 Kawasaki Medical School, 医学部, 講師 (00098609)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森口 隆彦 川崎医科大学, 医学部, 教授 (10111816)
|
Keywords | 移植・再生医療 / 培養表皮 / 動物実験 |
Research Abstract |
1. β3インテグリン・サブユニットcDNA導入ヒトケラチノサイトを作製した. レトロウイルスベクター法によりβ3インテグリン・サブユニットcDNAを正常ヒトケラチノサイトに導入した.具体的には,高力価β3-組み換えレトロウイルスのproducer cells(米国ですでにクローニングをし,凍結保存してある)を培養し,その上清中のβ3-組み換えレトロウイルスを正常ヒトケラチノサイト(Cascade社)に感染させた.培地はEpiLife+growth factor(Cascade社)を用いた.Subconfluentの状態で同ケラチノサイトを凍結保存した.凍結保存したケラチノサイトを培養して,αvβ3の蛋白発現を蛍光抗体法ならびにFACSにより確認した後,cell sortingによりαvβ3発現陽性細胞のenrichmentを行った.そしてそれらをさらに増殖させた後,再び凍結保存した.平均84%のαvβ3発現陽性率を得た.コントロール細胞として,同様方法によりβ-galactosidase cDNA導入ヒトケラチノサイトを作製した. 2. I型コラーゲン膜を使用してβ3インテグリン組み換え型培養表皮を作製した. 市販のI型コラーゲン膜上でβ3インテグリン・サブユニットcDNA導入ヒトケラチノサイト(コントロール細胞として,β-galactosidase cDNA導入ヒトケラチノサイトを用いた)を培養して培養表皮を作製した.I型コラーゲン膜として,豚由来コラーゲン膜(ペルナック^<[○!R]>)と細胞培養用透過性コラーゲン膜(AteloCell^<[○!R]>)とを比較した.その結果,AteloCell^<[○!R]>のほうが正確な細胞数を使用でき,均一な培養表皮を作製することができた.
|
Research Products
(3 results)