2009 Fiscal Year Annual Research Report
動物実験によるβ3インテグリン組み換え型培養表皮の有効性の検証
Project/Area Number |
20592112
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Research Institution | Kawasaki Medical School |
Principal Investigator |
久保 美代子 Kawasaki Medical School, 医学部, 講師 (00098609)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森口 隆彦 川崎医療福祉大学, 医療技術学部, 教授 (10111816)
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Keywords | 移植・再生医療 / 培養表皮 / 動物実験 |
Research Abstract |
本研究の目的は,種々の難治性の創傷部にも生着率の高い培養表皮を分子生物学的手法を用いて開発することである.平成21年度には,(1)ヌードマウスを用いて創傷治癒遅延モデルを作製した.急性創傷モデルでは,創傷治癒経過が早いため,β3インテグリン組み換え型培養表皮とコントロール培養表皮との間に効果の差を生じにくいことが予想されたからである.免疫不全マウス(ヌードマウス)を実験動物として用い,ストレプトゾトシン投与により糖尿病モデルマウスを作製する方法ならびにマイトマイシンC外用による方法とを検討した.その結果,マイトマイシンC外用による方法のほうが,確実に創傷治癒遅延モデルを作製することができ,また簡便であった.(2)ヌードマウスでの創傷治癒遅延モデル(マイトマイシンC外用により作製)においてβ3インテグリン組み換え型培養表皮の有効性を検証した.その予備実験として,ヌードマウスの背部に1.5cm四方の全層皮膚欠損創を作製し,培養表皮を移植する方法,またシリコンチャンバー内に培養表皮を移植する方法について検討した.培養表皮作製は,昨年度の結果から,I型コラーゲン膜(AteloCell^<[○!R]>)を使用する方法を採用した.その結果,シリコンチャンバー内に培養表皮を移植し,4日目前後にシリコンチャンバーを除去する方法が最も適していると判定できた.
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