2009 Fiscal Year Annual Research Report
ARDS患者の呼吸不全評価における全自動マイクロバブルテストの有用性の検討
Project/Area Number |
20592126
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Research Institution | Iwate Medical University |
Principal Investigator |
諏訪部 章 Iwate Medical University, 医学部, 教授 (20241713)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小笠原 理恵 岩手医科大学, 医学部, 助教 (70347871)
千田 勝一 岩手医科大学, 医学部, 教授 (30108930)
遠藤 重厚 岩手医科大学, 医学部, 教授 (30160394)
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Keywords | ARDS / 肺表面活性 / マイクロバブルテスト |
Research Abstract |
本研究では、ARDS患者の気管支吸引液を用いて、全自動マイクロバブルテストにより肺サーファクタント表面活性を測定することで、ARDS患者の呼吸不全の発症予測や予後推定が可能か否かを検討することが主題である。 平成21年度は、本院高度救命救急センターに熱傷で入院された症例の蓄積に充てられた。今年度は4症例(24検体)が集まった。検体は、人工呼吸器に連結された患者で、喀痰喀出が少ない場合は、少量の生理食塩水を注入し回収した。膿性痰の場合は、採取後生理食塩水を混ぜて、ガーゼフィルタで膿性部分を除去し、濾過液を測定まで-20℃で測定まで凍結保存した。 現在も症例は引き続き蓄積中であるが、これまでに収集された検体を2度に分けてマイクロバブルテストを実施した。凍結した検体を測定前に溶解し、室温に戻した状態で80μLを測定に用いた。独自に作成した茶筅型のブラシで検体で検体を回転混和し、CCDカメラで直径15μm以下のマイクロバブル数を測定した。それぞれ1視野あたり3深度、全9視野で合計27視野をカウントし、1視野あたりのマイクロバブル数として表した。測定結果では、マイクロバブルが1個も測定されない検体から最大3.6個まで観測され、気道吸引液からマイクロバブルが測定できることが示された。 これまでの4症例(24検体)からは、現在までARDS発症見られておらず、今後臨床経過を注意深く経過観察する予定である。
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Research Products
(4 results)