2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20592140
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
菅井 基行 Hiroshima University, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (10201568)
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Keywords | CDT / Aggregatibacter actinomycetemcomitans / periodontal diseases / oral / Dnase / homologous recombination / apoptosis |
Research Abstract |
Agglegatibacter actinomyoetemcomitans CdtBの核内での作用を明らかにするために、Saccharomyces cerevisiaeをモデルとして用い、CdtBを酵母内で発現させたときの酵母に及ぼす影響を検討した。A.actinomycetemcomitans CdtBは酵母で発現させると、酵母に致死的に作用し、酵母はS/G2期で細胞周期を止めて細胞死を起こした。この細胞死はCdtBのDnase活性に関与すると考えられている必須アミノ酸の変異により、阻害され、また動物細胞で核内移行に必要と考えられたCdtBのドメインを必要とした。従ってhaploidにおいても、CdtBがdiploidと同様なメカニズムによって作用すると考えられた。CdtBのDnase活性が、毒素作用の本態とすると、DNA傷害が致死作用の引き金になる可能性がある。そこで、DNA修復系遺伝子の欠損変異株を用いてCdtBの致死活性に及ぼす影響について検討した。その結果、相同組換えに関わるrad51,mre11,rad50,wrs2欠損変異株でCdtBに対して高感受性になることが明らかとなった。またapoptosisに関連する遺伝子欠損変異株を用いてCdtBの作用がapoptosisであるかどうかについて検討した。その結果、yca1,aif1欠損変異はCdtB活性に影響を与えなかったことから、酵母におけるCdtBによる致死作用はnonapoptoticであると考えられた。
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Research Products
(3 results)