2009 Fiscal Year Annual Research Report
味覚情報伝達における性ステロイド-エストロゲンの機能解析
Project/Area Number |
20592143
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Research Institution | Kyushu Dental College |
Principal Investigator |
豊島 邦昭 Kyushu Dental College, 歯学部, 教授 (10112559)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
瀬田 祐司 九州歯科大学, 歯学部, 准教授 (90291616)
豊野 孝 九州歯科大学, 歯学部, 助教 (10311929)
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Keywords | 味覚 / 味蕾 / エストロゲン / 性ステロイド / アロマターゼ / ArKOマウス / 味覚情報伝達 / 免疫組織化学 |
Research Abstract |
近年、高齢化や様々な生活習慣病等の疾病の増加にともなって、味覚障害(異常)が重要な課題となってきた.味覚障害を訴える患者は、この10年間で約3倍以上に増加し、最近の調査では、全国で年間24万人以上に増加しているとの報告がある.また味覚障害を訴える患者は更年期以降の女性に多いのが知られている。我々は、ラット有郭乳頭の味蕾のII型細胞が、エストロゲン合成に必須の酵素を有し、エストロゲン合成能をもつことを明らかにした。本研究ではエストロゲンの膜受容体として、最近ノンゲノミックに機能することが示唆されている最近Gタンパク質共役受容体(GPCP)GPR30が、ラットとマウスの味蕾に発現することを、RT-PCRならびに抗GPR30抗体を用いて免疫組織化学的に観察した。現在、エストロゲン合成に必須の酵素であるアロマターゼを欠損したノックアウトマウス(ArKO^(-/-))を作製して、味覚におけるエストロゲンの機能解析をおこないつつある。
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