2009 Fiscal Year Annual Research Report
頭頸部の胎生期組織の発生・成長・消失調節機構の解明
Project/Area Number |
20592146
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Research Institution | Meikai University |
Principal Investigator |
天野 修 Meikai University, 歯学部, 教授 (60193025)
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Keywords | 熱ショック蛋白質 / Hsp27 / Hsp25 / 発生 / アポトーシス / 細胞増殖 / 歯肉 / メッケル軟骨 / 歯胚 |
Research Abstract |
熱ショック蛋白質の一つであるHsp27 (Hsp25)の発現と、胎生期組織の消失に重要な役割を果たすと考えられているアポトーシスおよび増殖抑制との関連について、マウスおよびラットの成体・胎児を使用し、免疫組織化学的、実験発生学的に研究を行い、昨年度に引き続き、次のような結果及び現段階での結論を得た。 1) 熱ショック蛋白質による細胞増殖の調節機構 歯の萌出に伴う口腔粘膜から歯肉が分化する機構に関して、同部上皮の存在中には強いHsp27 (Hsp25)の発現・局在が継続的に観察されたが、発現の減弱または消失の場所・時期に一致して細胞増殖が生じ、歯肉特有の発現パターンに変化することがわかった。 2) メッケル軟骨の消失機構 胎生期に消失するメッケル軟骨では、その消失過程ではアポトーシスはほとんど認められ無かった。しかし顕著なアポトーシスが軟骨発生・成長期の軟骨膜に顕著であることがわかったので、さらに詳細な実験を進めた。その結果、軟骨膜におけるアポトーシスは側方成長期に一致していること、軟骨細胞のマーカーであるII型コラーゲンの発現が認められない細胞にアポトーシスが認められること、器官培養系でアポトーシスを抑制すると軟骨の部分的な欠損が認められることが明らかとなった。以上の結果から軟骨膜のアポトーシスは同部での軟骨芽細胞への間葉細胞からの分化に伴って発現し、メッケル軟骨の発生・成長に必須であることが強く示唆された。
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Research Products
(4 results)