2008 Fiscal Year Annual Research Report
PACAPによる唾液腺形成と分泌制御機構の解明-その臨床応用を目指して-
Project/Area Number |
20592148
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
野中 直子 Showa University, 歯学部, 助教 (20307052)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中町 智哉 昭和大学, 医学部, ポストドクタ (30433840)
中村 雅典 昭和大学, 歯学部, 教授 (50180394)
塩田 清二 昭和大学, 医学部, 教授 (80102375)
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Keywords | ドライマウス / 唾液腺 / シェーグレンモデルマウス / PACAP / PACAPレセブター |
Research Abstract |
口腔乾燥症状を呈するドライマウス患者が急増しているが、現在までのところその治療法は人工唾液、含嗽薬などの補充療法が主であり適切な治療薬は見当たらない。これまでの我々の研究で下垂体アデニル酸シクラーゼ活性化ペプチド(Pituitary Adenylate Cyclase Activating Polypeptide:PACAP)は、外分泌腺の分泌亢進を促すことが涙腺で確認されている。したがって、本研究の目的は、正常並びに発生過程におけるPACAP陽性神経線維の分布とPACAPレセプターの局在を検索するとともに、PACAP投与による唾液分泌に対する効果について解析を行い。また、ドライマウス疾患モデルマスPACAP-KOマウスを用いて同様にPACAP陽性神経線維の分布とPACAPレセプター局在の検索並びに、PACAPによる唾液分泌に対する効果について解析を行い、PACAPの唾液腺形成と分泌に対する効果を明らかとし、ドライマウス治療薬に向けての臨床応用への展開を目指すことである。平成20年度の計画は、正常マウス耳下腺、顎下腺、舌下腺におけるPACAP陽性神経線維並びにPACAPレセプター発現部位に関する免疫組織学的検討を明らかにすることを目的として実験を行った。マウスの下顎腺を摘出し、免疫染色のための試料を作成し観察を行った結果、PACAP陽性神経線維の数は少ないようであるが、下顎腺の特に導管周囲に多ぐ認められた。PACAPレセプターについては、今後免疫染色、インサイチューハイブリダイゼーションなどを行い確認していく。またアイソトープでラベル化したPACAPは唾液腺内に移行していることが確認された。本研究の継続を平成21年度より行う。
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Research Products
(7 results)