2008 Fiscal Year Annual Research Report
活性酸素を介した唾液分泌障害機序の解析とSODの予防的効果の検討
Project/Area Number |
20592161
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Research Institution | Tsurumi University |
Principal Investigator |
山田 浩之 Tsurumi University, 歯学部, 助教 (90267542)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
斎藤 一郎 鶴見大学, 歯学部, 教授 (60147634)
美島 健二 鶴見大学, 歯学部, 准教授 (50275343)
井上 裕子 鶴見大学, 歯学部, 講師 (50367306)
小原 久実 鶴見大学, 歯学部, 助教 (70454163)
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Keywords | 活性酸素 / SOD |
Research Abstract |
本研究では、活性酸素種による障害を引き起こす放射線照射をした唾液分泌障害マウスを用いて抗酸化剤による予防実験を行い、酸化ストレスに起因するドライマウス患者に対する新規治療法を想定して抗酸化剤の有用性を検討することを目的とした。本年度は、放射線照射による唾液分泌障害のモデルマウスを作出し、レシチン化SODが酸化ストレスを除去することにより唾液分泌障害を改善できるか否かについて検討を行った。放射線照射による唾液分泌障害マウスの作出は小原が、レシチン化SODの投与と唾液分泌測定は山田と大学院生の田井が担当した。Specific pathogen-free室にて飼育したC57BL6J(6週齢オス)マウスにpentobarbital (50mg/kg)を静脈内投与し、リニアック(Toshiba Medical System, Tokyo)を用いて10MVのX線を15Gy顎下腺局所に照射し放射線照射による唾液分泌障害マウスの作出した。レシチン化SODおよびNACの投与抗酸化剤としてレシチン化SODとNACを用いた。SODはレシチン化により血中半減期の延長と細胞膜親和性を増強することが確認されている。NACはpH7.0に調整後、生理食塩水で希釈した。レシチン化SODはその半減期を考慮し放射線照射の4時間前から静脈内投与を開始し、その翌日より毎日1回、1 mg/kg及び3 mg/kgを投与した。コントロール群にはSODの溶媒である5%マンニトールを用いた。NACの腹腔内投与は照射1時間前に開始し、その翌日より毎日1回500mg/kgを投与した。NACのコントロール群には生理食塩水を用いた。レシチン化SODとNACの投与方法や投与期間に関しては条件検討を行いデータの再現性を確認した。
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