2008 Fiscal Year Annual Research Report
臨床応用を目指した新規口腔バイオフィルム抑制薬の開発
Project/Area Number |
20592181
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Research Institution | Iwate Medical University |
Principal Investigator |
加藤 裕久 Iwate Medical University, 歯学部, 教授 (60152740)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 康夫 岩手医科大学, 歯学部, 准教授 (10315096)
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Keywords | 多糖 / レンサ球菌 / D-galactose eiperase |
Research Abstract |
本研究課題では、レンサ球菌曲来多糖を単離・精製して、初期バイオフィルム形成抑制に利用することを目的にしている。本年度は、多糖精製法の確立を目指す目的で、レンサ球菌の多糖合成遺伝子の機能について解析を進めてきた。レンサ球菌由来レセプター多糖を構成するD-GalactoseやN-acetyl-D-Galactoseは、菌体内ではD-galactose eiperaseの働きで、D-glucoseやN-acetyl-D-Glucoseから生成される。S.gordoNii38株は2種類のD-galactose eiperaseを有する。GalE1はD-glucoseエピマー化してD-Galactoseを生成するが、N-acetyl-D-GlucoseからN-acetyl-D-Galactoseへの反応には関与しない。一方GalE2は両方糖の合成反応に関与する。申請者らはそれぞれの酵素を大腸菌の組み換えタンパク質として精製しその酵素学的性質を明らかとした。さらに、GalE2の300番目のセリンをロイシンに置換することによって、GalE2のN-acetyl-D-Glucoseのエピマー化活性が消失するが、D-glucoseのエピマー化活性には影響を与えないことを見いだした。このことから、300番目のセリンはN-acetyl-D-GlucoseやN-acetyl-D-Galactoseのアセチル基の認識(基質特異性)に関与していることが示唆された。
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