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2008 Fiscal Year Annual Research Report

溶媒の残存による1ステップ型接着システムの劣化に関する総合的研究

Research Project

Project/Area Number 20592218
Research InstitutionHokkaido University

Principal Investigator

池田 考績  Hokkaido University, 大学院・歯学研究科, 助教 (90222885)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 井上 哲  北海道大学, 病院, 講師 (80184745)
田中 享  北海道大学, 大学院・歯学研究科, 助教 (90179771)
Keywords1ステップ型接着システム / 溶媒 / 耐久性 / 劣化
Research Abstract

本研究の日的は、1ステップ型接着システムの溶媒の除去率を変化させ、負荷(サーマルサイクル、pHサイクル)を加えた後、微小引張り試験、接着界面の超微細構造の観察、修復物周囲の脱灰度の定量、ボンディング層の変色の評価を行うことにより、1ステップ型接着システムの劣化を総合的に評価することである。
平成20年度は、HEMAを含有する2種の1ステップ型接着システム(クリアフィルS^3ボンド、ボンドフォース)の溶媒の蒸散と時間の関係をGravimetric methodにより決定した。37℃の恒温槽に重量を計測した2種の1ステップ型接着システムを保管し、経時的な重量変化を計測することにより、溶媒の蒸散を決定した。その結果、双方のシステムに含まれるエタノール、水などのvapor pressureの高い溶媒がまず蒸散し、その後比較的蒸散しにくいHEMAが長い時間の経過の中で、蒸散してゆくことが明らかになった。
次に、スライドガラス上に塗布した1ステップ型接着システムに対し、エアー乾燥を行い、Gravimetric methodにより溶媒の蒸散率を測定した。エアー乾燥の時間により溶媒の蒸散率が異なることが明らかになった。
今後、エアー乾燥時間を変えた条件での溶媒残存率に基づいた1ステップ型接着システムの硬化体を試料とし、dryとwetの条件で保管し、引張り強さや色調の評価を行う。溶媒残存率の違いが引張り強さや色調に及ぼす影響を評価するとともに、次年度以降に行われる耐久性試験のベースラインとする。

URL: 

Published: 2010-06-11   Modified: 2016-04-21  

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