2009 Fiscal Year Annual Research Report
増殖因子と超音波療法を応用した象牙質・歯槽骨再生療法の開発
Project/Area Number |
20592225
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
山路 公造 Okayama University, 大学病院, 講師 (30374531)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉山 昌宏 岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (10201071)
小田島 朝臣 北海道大学, 大学院・歯学研究科, 助教 (80344521)
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Keywords | 増殖因子 / 超音波療法 / 象牙質再生 / 骨再生 |
Research Abstract |
本研究は、増殖因子(BMP)と骨形成を促進し治癒を促すことで臨床応用されている低出力パルス超音波に着目し、象牙質および骨再生に用いることを目的とした。 20年度はラットを用いた研究から、BMP刺激によって新生骨形成が増加し、超音波刺激を加えることにより新生骨が緻密な構造を有し既存骨と一体化した状態で形成されることを報告した。これによりBMPと超音波療法を組み合わせることにより、骨形成が促進され緻密な骨が形成される可能性が示唆された。 21年度は、超音波の他にCO2レーザーを用いた結果、CO2レーザーは骨形成にほとんど影響を及ぼさないことを報告し(第7回日本再生歯科医学会学術大会)、超音波の骨形成における有用性が再確認された。 また、サルの歯牙を用いて石灰化誘導接着材(コラーゲン固定化エチレン-ビニルアルコール共重合体添加石灰化誘導促進性接着材)を直接覆髄材として露髄面に移植した結果、適切に石灰化誘導促進性接着材を配合した覆髄材を用いることにより、象牙質形成が促進される可能性があることを報告した(Journal of Oral Tissue Engineering 2009)。現在、ビーグル犬歯牙の露髄面にBMP含有アルギン酸ゲルを覆髄材として移植したのち低出力パルス超音波を用いた場合の象牙質形成(再生)の評価を進めている段階である。 22年度は、20年度からの研究を統括し、得られた研究成果を学会発表および論文として公表していく予定である。
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Research Products
(4 results)