2009 Fiscal Year Annual Research Report
生体組織におけるアメロジェニン遺伝子発現様式への検討
Project/Area Number |
20592235
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
山田 嘉重 Showa University, 歯学部, 講師 (40360127)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川中 岳雄 昭和大学, 歯学部, 助教 (10365702)
木下 潤一朗 昭和大学, 歯学部, 講師 (90360122)
増田 宜子 昭和大学, 歯学部, 講師 (10297038)
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Keywords | アメロジェニン / In situ LAMP法 / 免疫組織学染色法 / ラット切歯 / マウス胎児 |
Research Abstract |
アメロジェニンの遺伝子発現を上顎組織パラフィン切片で確認した。 確認方法は昨年度にも検討し、作成したExon4-7に対応するプライマーを用いてIn situ LAMP法を施行した。平成20年度には不明確であった遺伝子発現に対して反応時間、プライマーの濃度などを様々な条件にて検討を行った。その結果においても昨年度以上の明確な陽性反応は見られなかった。そのため、パラフィン包埋の過程において組織中のRNAが破壊されていることが考えられたため、どの程度のRNAが破壊されているかを判断するためパラフィン包埋された組織切片からRNAを採取し、PCRを行った。ラット上顎切歯パラフィン包埋切片を実体顕微鏡下にて可能な限り象牙芽細胞とエナメル芽細胞を分離して別々に採取した。採取した試料はISOGEN PB Kit(ニッポンジーン)を用いて組織からRNAを分離、精製を行った。PCRのためのプライマーとして、以前に作成した、Exon 4~5、Exon 4~6、ExOn 4~7のプライマーを使用した。PCR条件は以前に施行した条件にて行った。結果としては、Exon 4~5のプライマーにてエナメル芽細胞の発現は認められたが、Exon 4~7に対しての反応は認められなかった。Exon 4~6のプライマーに対しては微量な反応が観察されたが、陽性反応とは断定できなかった。また、象牙芽細胞に対しての陽性反応は認められなかった。このことより象牙芽細胞での遺伝子発現は生じていない可能性が高いが、RNAの破壊・分断がたまたま設定したプライマー領域中に生じたためにPCRの増幅できなかった可能性もあるので、今後はさらに異なる領域のプライマーを作成し、検討していく予定である。
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Research Products
(4 results)