2008 Fiscal Year Annual Research Report
補綴治療の抗加齢作用を増強する機能レーダーチャートの新開発
Project/Area Number |
20592269
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
津賀 一弘 Hiroshima University, 大学院・医歯薬学総合研究科, 准教授 (60217289)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
赤川 安正 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (00127599)
吉川 峰加 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (00444688)
田地 豪 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (80284214)
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Keywords | 補綴治療 / 口腔機能 / 舌圧 / 高齢者 |
Research Abstract |
近年,義歯を使用している高齢者は欠損を放置している高齢者より自立しており生活の満足度が高いことが明らかとなるなど,補綴治療の抗加齢作用が報告されている。しかし,治療を左右する顎口腔系の機能と抗加齢作用との正確な関連は,世界的にもまだ明らかではない。本研究は,高齢者の口腔機能を総覧できるレーダーチャートを開発し,廃用性の機能低下の早期発見を治療計画に取り入れた補綴治療で抗加齢作用を増強することにより,従来よりさらに介護予防に役立つ口腔機能評価診断方法を確立することを目指すものである。本年度は,健常高齢者および要介護高齢者ならびに成人ボランティアについて生活と全身および口腔機能の調査を行い,レーダーチャートの測定項目と換算方法の検討を行った。被験者の日常生活自立度や握力等の全身機能と残存歯数,咬合支持,義歯の状態などの口腔内診査,オクルーザー(FPD-707,GC)による咬合力,舌圧測定装置(試作機TPS-350,ALNIC)による最大舌圧,口唇閉鎖力等を測定し,検討するとともに,国内および海外での関連研究情報を調査した。また調査には要介護高齢者の口腔機能判定によく用いられる反復唾液嚥下テストならびにオーラルディアドコキネシスも加えた。咀噛機能検査については,各種方法の詳細を検討した。調査結果を集計し,測定値のばらつきと測定値間の関連性を検討,測定にかかる時間と労力を考慮して,測定項目の削除ならびに追加を検討した。
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