2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20592283
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
小泉 寛恭 日本大学, 歯学部, 教授 (20339229)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松村 英雄 日本大学, 歯学部, 教授 (40199857)
米山 隆之 日本大学, 歯学部, 教授 (00220773)
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Keywords | 歯学 / 複合材料・物性 / 表面・界面活性 |
Research Abstract |
本研究は,間接修復用コンポジットの摩耗に対する問題点に対し原因を究明し,素材,技工術式,臨床術式等に検討を加えることによって耐摩耗性の改善を図り,より高性能の前装冠を臨床の場に供することを目的とした。今回交付された期間において,新しく開発された高性能光重合器を使用して,間接修復用コンポジットの重合を改善する条件を明らかにした。今回選択した光重合器の光強度は,分光放射照度計を用いて測定した。また,画像処理システムおよびレーザー顕微鏡により,間接修復用コンポジットの金属咬頭試料を用いた咬頭滑走摩耗試験による摩耗深さを測定した。 有効波長域400-500nmにおける光強度の測定結果から,高性能光重合器が,従来の光重合器と比較して最も高い値を示した。摩耗試験の結果から,前装材料や,光重合条件の違いが,間接修復用コンポジットおよび対合歯を想定した金属咬頭の摩耗に影響を与えることが明らかとなった。高性能光重合器を用いて間接修復用コンポジットを重合した場合,従来の光重合器による重合よりも耐摩耗性が高く,また金属咬頭試料を摩耗しないことが明らかとなった。(Dental Materials Journal,in press) 以上の結果より,高性能光重合器を用いることにより,間接修復用コンポジットの耐摩耗性を改善することが明らかになった。また,間接修復用コンポジットの種類によっては重合条件を変えることにより,金属咬頭試料の耐摩耗性に影響を与えることが明らかとなった。
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Research Products
(3 results)