2009 Fiscal Year Annual Research Report
骨親和性ナノテクチャーインプラントの開発と骨形成の遺伝子ネットワークの解析
Project/Area Number |
20592289
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
佐藤 吉則 Nihon University, 歯学部, 教授 (70060051)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
稲毛 稔彦 日本大学, 歯学部, 准教授 (90096769)
桑田 文幸 日本大学, 歯学部, 教授 (60120440)
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Keywords | Implant / bone formation / Implant surface / bone-implant interface |
Research Abstract |
チタンは、歯科用インプラントなどの材料に最も多く用いられている生体材料である。機械加工したチタン表面は、骨芽細胞との親和性が低く、osseointegrationを高めるために様々な改質方法が行われている。本研究では高強度フェムト秒光レーザーをチタン表面に照射することによってナノ表面チタンを作成した。レーザー照射によりチタン表面にはナノサイズの縞状構造が観察された。走査型レーザー顕微鏡による観察では、ナノ表面チタンは機械加工に比べ、約2倍の表面粗さ(Ra)を示した。この表面にラット骨髄間質細胞を培養し、細胞の増殖と分化を観察し機械加工表面と比較検討した。ナノ表面加工チタンでは、培養後7日目では細胞数は約培養後3日目の細胞数の2倍、培養後10日では約3倍に増加した。一方、機械加工チタン上に培養したものでは培養後10日目においても細胞数の増加は認められなかった。ナノ表面加工チタンを用いて培養を行い、コラーゲンとオステオカルシン抗体を用いた免疫組織化学を用いた観察では、培養後3日目では、コラーゲン陽性反応を示す細胞はオステオカルシン陽性細胞よりも多かった。培養後10日目ではオステオカルシン陽性細胞コラーゲン陽性細胞との割合は逆転し、オステオカルシン陽性細胞はコラーゲン陽性細胞が増加する傾向が認められた。機械加工表面ではコラーゲン陽性細胞は10日目においてもオステオカルシン陽性細胞の数を超えることは無かった。本ナノ表面加工チタンは、骨芽細胞系細胞の増殖分化を促進することによって分化骨増殖を促進することが可能であるものと考えられた。
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Research Products
(1 results)