2009 Fiscal Year Annual Research Report
複合計測システムによる顎顔面シュミレーションシステムの開発
Project/Area Number |
20592309
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
堀田 康弘 Showa University, 歯学部, 講師 (00245804)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮崎 隆 昭和大学, 歯学部, 教授 (40175617)
中納 治久 昭和大学, 歯学部, 准教授 (80297035)
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Keywords | 歯学 / 3次元計測 / 模型 / 矯正 / RP (Rapid Prototyping) |
Research Abstract |
【目的】本年度研究では、上下顎石膏模型の測定精度、測定時間、ファイルサイズの関係を検証し、RP装置を用いた復元模型の経時変化についても検討した。また、これまでの基本技術をもとに、計測対象を歯列模型サイズから顔面形状のサイズとした計測器についても開発をおこなった。この計測器は、三次元形状の取り込みと同時にカラー画像を保存し、後の三次元画像の再構築時にテクスチャとして張り込むことができることから、コンピュータグラフィック像として再現された画面上での各種再現精度について検討した。【実験項目及び結果】1) 三次元計測の測定精度、RP装置を用いた復元精度:模型計測において50μmピッチ測定の計測時間は10分22秒、RAWデータは27.8MB、100μmピッチ測定では5分35秒と15.2MBとなり、両者の比較では、平均誤差(-0.0141mm)、許容範囲(-0.05〜0.05mm)内で約84パーセントであった。また、測定誤差が大きい部分は測定不十分なアンダーカット部であるため、再測定とデータの合成で対応できるものと考えられた。RP装置は造形方法により積層ピッチ、積層時間、保存性が異なっていた。さらに、その復元模型は経時的に膨張(収縮)していた。つまり、用途により造形方法を選択する必要性が示唆され、現時点では100ミクロンピッチ程度が効果的であると考えられた。2) サーフェス像とテクスチャ像での測定精度、顔貌形状の再現性:直径200mmのボールを用いた測定精度の結果より、実測値との間で100μm以上の差となる部分があったが、今回サーフェス画像上で穴の形状をはっきりと認識できるため、窪みの形状を大きくしていたため、測定時のばらつきが大きくなった。一方、マネキンの計測では測定点をテクスチャ上で特定することができるためばらつきのない測定が可能であった。
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