2010 Fiscal Year Annual Research Report
複合計測システムによる顎顔面シュミレーションシステムの開発
Project/Area Number |
20592309
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
堀田 康弘 昭和大学, 歯学部, 講師 (00245804)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮崎 隆 昭和大学, 歯学部, 教授 (40175617)
中納 治久 昭和大学, 歯学部, 准教授 (80297035)
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Keywords | 歯学 / 3次元計測 / 模型 / 矯正 / RP (Rapid Prototyping) |
Research Abstract |
前年度までの研究では、歯列模型計測装置とRPシステムを用いた矯正用模型の再現精度の検討、ならびに、顔貌形状計測装置の開発と計測精度の検証を行ってきた。その結果、RPシステムを用いた模型の再現においては、用途により造形方法を選択する必要性が示唆され、顔貌形状計測においては、測定点をテクスチャ上で特定することができるためばらつきのない測定が可能であることを報告してきた。そこで本年度は、これら装置を用いて以下の項目について,実際の臨床情報を用いた検討・開発を行った. 1. 矯正用歯列模型シミュレーションシステムの臨床評価(担当:中納)現在開発を行っている矯正用模型シミュレーションソフトウエアで,臨床ケースのデータをさらに収集してシミュレーションを行い,その有用性と実際の操作性について評価を行った.三次元模型計測器での計測精度は,計測・画像再構成時間,視覚的評価,測定誤差を考慮すると,現時点では100μmピッチで計測,測定不十分箇所に関しては再測定することで実用的な利用が可能であった.また,このデータから個々の歯牙形状を自動的に分離し,其々の歯牙を移動させた予測模型を設計することが可能となったことで,カスタムメイドの矯正装置の設計ならびに,予後の確認が可能であった. 2. 矯正用歯列模型シミュレーションシステムとリアルタイム顏面計測システムの評価(担当:堀田,宮崎)実際の臨床ケースを用いて,治療経過に沿った歯列模型から得られるデータの変化と顔貌データの変化をそれぞれ比較した.しかし,データ統合時の歯の分割面設定によっては,治療前後で特徴点が変化してしまうため,歯の移動に伴う軟組織変化量の推測が難しく,更なる検討が必要であった.
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