2009 Fiscal Year Annual Research Report
PLA・コラーゲン足場を用いたインプラント支持骨の開発
Project/Area Number |
20592317
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Research Institution | Foundation for Biomedical Research and Innovation |
Principal Investigator |
馬場 俊輔 Foundation for Biomedical Research and Innovation, 歯槽骨再生研究グループ, グループリーダー (40275227)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 陽一 名古屋大学, 医学系研究科, 助教 (20345903)
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Keywords | 再生医療 / 足場 / 生体吸収性材料 |
Research Abstract |
骨再生に用いる生体吸収性の材料を用いて、ブタの頭蓋骨と顎骨に埋植し足場吸収速度と骨再生を確認するために、組織学的検索も鏡面研磨とHE染色を併せておこなう。幹細胞の培養により分化誘導させた骨芽細胞をそれぞれの骨再生材料に播種して、培養系を確立させて、in vitroでの細胞増殖能試験をおこなって生体吸収性材料のもつ骨再生過程を明らかにする。一方,自己幹細胞を用いた細胞培養においては増殖・分化の後,ブタの自己血から調整したPRPを用いて手術時に再生材料と混和させるという培養系を確立することが可能になり、さらにブタ顎骨および頭蓋骨に作成した骨欠損と自家骨との境界が明瞭になりより骨再生能のより定量的評価が可能になった。そこで、培養過程における骨再生能を検討すするために、未分化間葉系幹細胞(MSC)の増殖能を評価する目的で予め培養工程にて増殖させた細胞を移植した場合の再生能と、生体内に直接移植してその再生能を比較した。その結果、予め培養して増殖させた細胞よりも生体内に直接移植した細胞のほうが骨再生能が大きいことがわかった。このことからコラーゲンのもつ特性を応用して細胞の有無に関わらず骨再生の可能性の探ることは大きな意義を持つものであることがわかった。今後、コラーゲンでできた生体吸収性の材料を用いて、その弾性を利用した設計をすることにより、生体環境の活性度に応じた材料の構造を最適化することができ、また咬合支持においても十分な力学的強度を有する機能的な再生骨を支える材料の開発を目指すものである。
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