2009 Fiscal Year Annual Research Report
顎顔面骨再生に向けたβカテニンとPTHの骨形成相互作用の解明
Project/Area Number |
20592320
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
菅野 勇樹 The University of Tokyo, 医学部附属病院, 助教 (80451813)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
近津 大地 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (30343122)
矢野 文子 東京大学, 大学院・医学系研究科, 特任助教 (80529040)
小笠原 徹 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (20359623)
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Keywords | β-catenin / PTH / PTH / PTHrP受容体 / 顎顔面 / 骨再生 |
Research Abstract |
前年度の骨芽細胞におけるPTH受容体へのβカテニンの結合の確認とその部位の同定とβカテニンによるPTHシグナル伝達調整機構の解析の結果を得て、今年度は変異体βカテニンおよび変異体PTH受容体による骨芽細胞の増殖・分化への影響を行った。 (1)βカテニンfloxマウスを購入し、その18.5日齢の胎児より肋軟骨細胞、3日齢の新生児より頭蓋冠骨芽細胞を採取した。十分に増殖させ、Creアデノウイルスを感染させることによって、βカテニンノックアウト細胞を得ることができ、初代軟骨細胞、骨芽細胞に対するPTH投与効果を解析した。βカテニン欠損軟骨細胞は軟骨肥大分化能が失われ、PTH投与してもその変化はなかった。同様にβカテニン欠損骨芽細胞は骨芽分化能がなくなり、PTH投与してもその変化はなかった。 (2)βカテニン結合部位欠損PTH受容体の恒常発現型細胞株の樹立;βカテニン結合部位欠損PTH受容体を有するレトロウィルスベクターを構築し、これを用いて軟骨細胞株ATDC5細胞、骨芽細胞株MC3T3E1細胞における同蛋白の恒常発現細胞株を樹立した。 現在は変異型PTH受容体恒常発現型ATDC5細胞株、MC3T3E1細胞株における増殖能・分化能の検討を行っている。上記の方法により樹立された変異型PTH受容体恒常発現型ATDC5細胞株、MC3T3E1細胞株について以下の検討中である。1)増殖能を細胞増殖曲線により評価。2)軟骨細胞肥大分化能・骨芽細胞分化能・基質合成能・石灰化能をそれぞれALP活性、Toluidine bule染色、Alizarin red染色、von Kossa染色によって評価。 PTHを間歇的および持続的に投与し、PTH投与による軟骨細胞、骨芽細胞株の増殖能・分化能の検討を行う。 分化増殖とも変異型遺伝子非導入細胞をコントロールとして比較検討している。
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Research Products
(5 results)