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2009 Fiscal Year Annual Research Report

口腔癌細胞の上皮-間葉相互作用による基底膜浸潤制御

Research Project

Project/Area Number 20592328
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

中原 寛和  Osaka University, 大学院・歯学研究科, 招聘教員 (70324796)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 松岡 裕大  大阪大学, 大学院・歯学研究科, 招聘教員 (50448148)
古郷 幹彦  大阪大学, 大学院・歯学研究科, 教授 (20205371)
Keywords浸潤・転移 / 口腔扁平上皮癌 / 上皮-間葉相互作用 / 低分子Gたんぱく質
Research Abstract

今回の研究でわれわれは浸潤能の違う口腔扁平上皮癌細胞として,OSC-20細胞,OSC-19細胞,HOC-313細胞をがん細胞単独で培養時の浸潤能と線維芽細胞との混合培養した条件の下で基底膜への浸潤能を比較した.その結果,OSC-20細胞,OSC-19細胞,HOC-313細胞いずれの細胞も,がん細胞単独培養での浸潤能より,線維芽細胞と混合培養することにより,基底膜への浸潤能の亢進が認められた.なかでも,悪性度評点法において浸潤様式4D型を示す,HOC-313細胞はがん細胞単独での浸潤能より,線維芽細胞と混合培養することによって,著しい浸潤能の亢進を示した.それはまさに線維芽細胞と混在状態にある生態内で起こっている現象を捉えているように思われる.その線維芽細胞とがん細胞との混合培養でえられた浸潤能について,MMPをノックダウンすることにより,いかなるMMPの関与が認められるのかを検討した.その結果,がん細胞が分泌するMMP-2, MT1-MMPまたは線維芽細胞が分泌するMMP-2, MT1-MMPをノックダウンすることにより,浸潤能は阻害された.その阻害の度合いはがん細胞のMT1-MMPをノックダウンすることにより,最も顕著に現れた.これは扁平上皮癌細胞が基底膜浸潤に際し,線維芽細胞の分泌しているMMP-2を有効に利用しつつ,自らの分泌するMT1-MMPを器質分解過程のキートリガーにしている可能性が示唆された.

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Published: 2011-06-16   Modified: 2016-04-21  

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