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2009 Fiscal Year Annual Research Report

ヒト骨髄由来間葉系細胞を用いた安全・安心な細胞治療を行うための基盤整備研究

Research Project

Project/Area Number 20592334
Research InstitutionHiroshima University

Principal Investigator

岡本 康正  Hiroshima University, 病院, 助教 (40423371)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 栗原 英見  広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (40161765)
岡本 哲治  広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (00169153)
Keywords歯学 / 再生医学
Research Abstract

前年に引き続いて、広島大学病院の細胞治療専用のヒト細胞培養室、細胞治療室において定期的に内部監査、管理体制の維持を行い、施設面の整備をより向上させた。広島大学病院顎・口腔外科を受診した顎骨骨折患者および顎変形症患者で、手術適応の患者より採取した骨髄液中に存在する骨髄細胞を含む骨髄液約2mlを遠心後、ESF基礎培地のみ、基礎培地に基本因子を添加したESF6培地、ESF6培地にLIFを添加したマウスES用無血清培地ESF7、あるいは、ESF6培地にFGF-2とヘパリンを添加したESF8培地と混合し、ゼラチンコートしたプラスチックディッシュに播種し、5%CO_2/95%気相下、37℃インキュベーター内で初代培養を試みた。先行研究で開発したマウスES細胞用無血清培地ESF7に、FGF-2およびヘパリンを添加した培地を用いたところ、十分な増殖能を有する骨髄細胞を培養することが可能であった。詳細な培養条件の検討は、臨床試料を用いた初代培養細胞では難しいことから、樹立骨髄由来MSCを使用し、ヒトMSCの未分化性を維持できる無血清培養条件の確立を試みることとした。MSC細胞をを用いて、ヒトES細胞用無血清培地からFGF-2とヘパリンを除いたhESF7培地を使用し、各種増殖因子の増殖への影響を検討した。その結果、FGF-2、ヘパリンが増殖能に最も関与していることが明らかとなった。血清添加培地と同程度のMSCの細胞増殖が得られ、MSCの細胞増殖が十分得られる既知の因子からなる無血清培養条件の基礎ができたと考えられる。今後はさらなる無血清培養条件の確立とactivin、Nodal、BMP-4およびFGF-2存在下、非存在下での細胞増殖能および分化能の解析、自己複製の最適化、遺伝子発現の解析、分化制御受容体シグナルの解析を進めていく。

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Published: 2011-06-16   Modified: 2016-04-21  

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