2008 Fiscal Year Annual Research Report
HUMARA assayおよび免疫染色を用いた咀嚼筋腱腱膜過形成症の病態解明
Project/Area Number |
20592344
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Research Institution | Saitama Medical University |
Principal Investigator |
依田 哲也 Saitama Medical University, 医学部, 教授 (60242210)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 毅 埼玉医科大学, 医学部, 助教 (60406494)
安部 貴大 埼玉医科大学, 医学部, 助教 (20383250)
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Keywords | 咀嚼筋腱・腱膜過形成症 / Tenomodulin / GDF-8 / HUMARA assay / 免疫染色 |
Research Abstract |
平成20年度は咀嚼筋腱・腱膜過形成症における組織免疫染色および細胞のクローナリティー解析のための準備を行った.症例数は3例(全例女性)であった.組織サンプルをまず,手術室から持って行き,サンプルを組織免疫染色用およびクローナリティー解析用にメスで切除して分けて実験室の-80℃に保存した.通法に従って組織切片を作製し, Smad8, Tenomodulin, GDF-8, GDF-5について免疫染色を行った.その結果,全例において,各分子はタンパク質レベルで強く発現しており,咀嚼筋腱・腱膜過形成症患者の腱組織での発現が確認された.とくに筋組織と腱組織の境界領域において発現が認められた.また,咀嚼筋腱・腱膜過形成症患者では腱組織が異常に増殖していることから,クローナリティー解析を行う予定であった.本実験については,まずP. A. L. M. laser microdissection systemを用いて,紡錘形の腱細胞を含む領域を採取するLaser Captured Microdissection (LCM)を行った.しかしながら,腱細胞はlaserによる切断が予想を超えて困難であり,条件設定に時間がかかり試行錯誤を繰り返したが,安定して採取することができるようになった.ところが,採取した細胞のDNA抽出が微量のため,十分量のDNAがとれず現在微量サンプルからのDNA抽出については検討課題である.解決案として,微量サンプルからのDNA抽出キットの購入やLCMによる採取を数回に分けて行う方法などを考えている.
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