2008 Fiscal Year Annual Research Report
臍帯血由来間葉系幹細胞の凍結保存と唇顎口蓋裂患者への臨床応用の可能性
Project/Area Number |
20592345
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
山崎 安晴 Kitasato University, 医学部, 講師 (00210401)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
青柳 和也 北里大学, 医学部, 助教 (10337959)
瀬崎 晃一郎 北里大学, 医学部, 講師 (20216542)
池田 泰裕 北里大学, 医学部, 助教 (20327430)
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Keywords | 再生医工学 / 未分化間葉系幹細胞 / 臍帯血 / 臍帯 |
Research Abstract |
当院産婦人科にて分娩される妊婦より、インフォームドコンセントを得て、分娩後破棄される臍帯と臍帯血とを本研究に使用する.提供された臍帯及び臍帯血を初代培養し得られた間葉系幹細胞を凍結保存、研究に併せて解凍後、その間葉系幹細胞を使用する。*北里大学倫理委員会において「B倫理07-13:ヒト臍帯及び臍帯血由来有核幹細胞による骨組織再生」の課題で承認(平成20年5月15日). 1.臍帯血由来有核幹細胞から間葉系幹細胞の分離・増殖. ・Lee O.K. et al(2004)の方法により分離・増殖し、一部細胞に骨誘導をかけ骨芽細胞への分化を試みた(10検体).結果:いずれの検体も未分化間葉系細胞(?)の増殖が不十分で継体できなかった.そこで臍帯血由来有核幹細胞からの間葉系幹細胞の分離が難しいと判断し、Sarugaser R et.al(Stem Cells:2005)の報告に従い「臍帯血管周囲組織」より間葉系幹細胞の分離・増殖に2009年1月より移行した。 2.臍帯由来有核幹細胞から間葉系幹細胞の分離・増殖 現在,4検体の臍帯から間葉系幹細胞の分離・増殖を行っている.臍帯からは比較的容易に間葉系幹細胞の分離が可能であった.今後は臍帯由来間葉系幹細胞の多分化能の確認(in vitro)と凍結保存前後による間葉系幹細胞の増殖能・多分化能の比較・検討とを行う。 3.臍帯血上清から多血小板血漿(PRP)とFibrin Paste(PPP:担体)とを作製.またそれらの凍結保存の可能性を検討 多血小板血漿(PRP : Platelet-Rich Plasma)層からは、PDGF,TGF-β,VEGF,EGF等を含むPRP作製したまた血漿層から自己血清培地とFibrin Paste(担体)を分離した.現在それぞれを凍結保存中で、今後PRPはその成長因子の活性を,Fibrin Pasteは担体としての有用性をそれぞれ検討する.
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