2008 Fiscal Year Annual Research Report
ドライマウス治療へのアプローチ〜口腔症状発現に及ぼすムチンの影響〜
Project/Area Number |
20592348
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Research Institution | Tsurumi University |
Principal Investigator |
中川 洋一 Tsurumi University, 歯学部, 講師 (90148057)
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Keywords | ドライマウス / ムチン / カンジダ |
Research Abstract |
口腔乾燥の改善のためには、“唾液量の増加"と“唾液組成の正常化"がなされなくてはならないが、いまだ確立された治療法がない。唾液組成の面から見ると、口腔の湿潤と粘膜の保護・防御作用としてのムチンの役割を臨床的に明らかにする必要がある。また、ムチン分泌が低下する場合や分泌されたムチンの機能が阻害された場合の、ドライマウスの特色を明らかにする必要がある。特に、カンジダなど微生物との関連が重要だと考えられる。このようなムチンの臨床的意義を明確にすることによって、糖タンパクの補充によるドライマウス治療の確立が可能になる。本研究の目的はドライマウスの治療法確立であるが、唾液成分の正常化の観点から、特に湿潤作用と防御作用を有する唾液中ムチンに焦点を絞り、臨床的・基礎的に検討することとした。 本年度は、臨床的検討として、次のような手順に従い、ドライマウス患者における診療とデータ収集をおこなった。1.問診票記入(心理テストを含む)、2.服用薬の確認、3.検査承諾書記入、4.唾液分泌量測定ならびに唾液採取、5.口腔カンジダ培養検査 ドライマウス患者から得た唾液検体の分析を測定予定する予定で、その前段階として本年度は下記の項目の測定方法の確立をおこなっている。1.蛋白濃度測定、2. MUC7のELISAによる測定、3.プロテオミクスの手法を用いた唾液タンパクの解析(ムチン以外の関与の検討)
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