2008 Fiscal Year Annual Research Report
NF-кB依存型分子プロファイリングによる口腔癌特異的バイオマーカーの探索
Project/Area Number |
20592362
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
東 雅之 The University of Tokushima, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (20144983)
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Keywords | 口腔癌 / バイオマーカー / 増殖因子 / 接着分子 / 蛋白分解酵素 / サイトカイン / ケモカイン |
Research Abstract |
口腔癌におけるバイオマーカー探索の目的にて解析を行い、以下の結果を得た。 1,NF-кB高発現ヒト口腔癌細胞株におけるバイオマーカー候補分子群の探索のため、ヒト口腔扁平上皮癌細胞株であるB88細胞およびHNt細胞、BHY細胞を用いた。これら細胞株においてTNF-α,IL-1β,IL-6,IL-8,GRO-1,HGF,GM-CSF,COX-2,Cyclin D1,MMP-9,uPA,CXCR-4の発現について、蛋白レベルとmRNAレベルにて検索した結果、これらバイオマーカー分子群の多くが高発現していた。 2.変異型IкB-α cDNA導入細胞クローンを樹立し、担癌ヌードマウスを作製した。親株細胞においては導入細胞クローンが形成する腫瘍に比較して有意に腫瘍増大傾向を示した。親株細胞担癌マウス、導入細胞クローン担癌マウス、および非担癌マウス(コントロール群)より採血を行い、血清中のバイオマーカー分子群の濃度を測定したところ、親株細胞担癌ヌードマウスに比較して変異型IкB-a cDNA導入細胞クローン担癌ヌードマウスでの著しい血清中バイオマーカー分子群の濃度低下を確認した。 3.口腔癌細胞のリンパ節・遠隔転移組織におけるバイオマーカー発現増強の解析を行った結果、2にて形成された腫瘍組織および転移リンパ節・遠隔臓器においては、TNF-a,IL-1β,IL-6,IL-8,GRO-1,HGEGM-CSF,COX-2,Cyclin D1,MMP-9,uPA,CXCR-4に対する発現の増強が確認された。
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Research Products
(5 results)