2008 Fiscal Year Annual Research Report
がん抑制遺伝子FATを分子標的とする口腔癌の阻害薬の開発と臨床応用
Project/Area Number |
20592363
|
Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
山縣 英久 Ehime University, 大学院・医学系研究科, 講師 (00304618)
|
Keywords | 癌抑制遺伝子 FAT / 完全長 cDNA / モノクローナル抗体 / 口腔癌 / Western ブロット / 免疫染色 / 遺伝子導入 / 阻害薬開発 |
Research Abstract |
まず経費節減のため、FATモノクローナル抗体を自作した。ヒトFAT蛋白C末端の膜貫通領域よりややC末側の19アミノ酸をペプチド合成し、架橋、水溶化してラットの足背に注射後、鼠経リンパ節とヒト由来ミエローマ細胞からハイブリドーマを作成し、シングレコロニーを選引していき、シングルクローンを5種得た。ELISAに使える力確認実験を行い、ELISAが司能であった。モノクローナル抗体のチェックのため、ハイブリドーマ細包上清のアイソタイピングを行ったところ(マウスモノクローナル抗体アイソタイピングキット使用)、IgG1とIgG2bの2本のバンドが検出された。 予備実験ながら得られたモノクローナル抗体5種の内、1つを用いで病理組織の抗FAT抗体の免疫染色を行ってみると、薄いながらも細胞膜が染まっており、FATが細胞接着に関連する蛋白である可能性が出てきた。今後、最適条件などを決めながら各種病理組織(がん、炎症、外傷など)におけるFAT発現の分布などをみる予定である。 ヒト完全長cDNAは、自作困難のため、TAKARAに作成受託した。具体的作製手順としては、まずFATを発現している既製品Human Kidney Quick-Clone cDNAライブラリーからFAT遺伝子を3断片ずつPCRで合成し、断片にエラーガないか会長をシークエンスして碓認しながらそれらを結合する。エキソン2内で5か所、エキソン6内で1か所、データベースと異なる1塩基変異がみられた。この変異に関して、エキソン2の1か所はアミノ酸は不変(サイレント変異)だが他はすべてミスセンス変異であった。従って、このヒトFAT完全長cDNAベクターは5か所に変異があり、未完成なので、次年度に受託作成をひき続き(初年度は予算不足)、行う予定である。研究費の大半は、巨大FAT cDNAベクターの受託作成費と独力のモノクローナル坑体作成費に要した。
|
-
[Journal Article] Dynamin 2 gene is a novel susceptibility gene for late-onset Alzheimer disease in non-APOE-epsilon 4 carriers.2008
Author(s)
Aidaralieva MJ, Kamino K, Kimura R, Yamamoto M, Morihara T, Kazui H, Hashimoto R, Tanaka T, Kudo T, Kida T, Okuda J, Uema T, Yamagata H, Miki T, Akatsu H, Kosaka K, Takeda M.
-
Journal Title
Journal of Human Genetics 53
Pages: 296-302
Peer Reviewed
-