2009 Fiscal Year Annual Research Report
TGF阻害と新規癌抗原を組み合わせた強化型口腔癌樹状細胞療法開発のための研究
Project/Area Number |
20592365
|
Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
伊東 大典 Tokyo Medical and Dental University, 硬組織疾患ゲノムセンター, 特任講師 (40286844)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩瀬 正泰 昭和大学, 歯学部, 講師 (50193743)
羽鳥 仁志 昭和大学, 歯学部, 准教授 (20245814)
|
Keywords | 樹状細胞療法 / TGFβ / 口腔癌 / 癌特異抗原 / 遺伝子導入 |
Research Abstract |
C57BL6マウスcDNA由来のtruncated TGFβ1遺伝子を導入したNIH3T3細胞を培養し、truncated TGFβ1タンパクを含む培養上清を得た。これを、各種口腔癌細胞株(NA,CA9-22,HSC-4など)の培地に添加してinvasion assayを行ったが、それらの浸潤能に影響はなかった。 C57BL6マウスより骨髄を採取し、これをIL-4とGM-CSF存在下で14日間培養し、培養樹状細胞(cultured DCs)とした。ここに、マウス肺癌細胞株3LLのlysateを添加してさらに5日間培養しlysate-pulsed DCsを得た。C57BL6マウスの3LL移植腫瘍モデルを構築し、形成された背部腫瘍の周囲にこれらのlysate-pulsed DCsを2x10^5/tumorで局所注射し、3週間経過観察したところ、局所注射なしの腫瘍と比較し、その増殖は著明に抑制された。腫瘍の病理組織学的検索においても、lysate-pulsed DCs注射群の腫瘍内には著明なT細胞の浸潤が認められ、かつ腫瘍細胞の大部分はapoptotic deathの状態であった。現在、このモデルにおけるtruncated TGFβ1/TGFRの影響を評価している。
|
Research Products
(4 results)