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2008 Fiscal Year Annual Research Report

鎮静・催眠からの回復促進効果に対するアデノシン受容体の関与

Research Project

Project/Area Number 20592379
Research InstitutionTokyo Dental College

Principal Investigator

櫻井 学  Tokyo Dental College, 歯学部, 講師 (50225843)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 宮脇 卓也  岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (00219825)
Keywordsアミノフィリン / アデノシン / 鎮静作用 / 回復
Research Abstract

ミダゾラムには,アデノシンのuptake inhibitorとしての作用があり,それにより中枢でのアデノシンが増加することが考えられる.一方,アデノシンには催眠や鎮痛に影響を与えると考えられている.
今回ミダゾラム0.06mg/kgの静脈内投与により,鎮静レベルは徐々に深くなり,投与後30分で鎮静状態の評価に用いたBispectral Indexも最低値を示し,刺激に対する反応も全例で陰性となった.鎮静からの回復には,Bispectral Indexが70分,循環が40分,呼吸が80分,指示行動,認識力,精神運動機能,平衡機能が90分以上を要した.また,アデノシンの前期物質であるアデノシン三リン酸単独投与では鎮静効果は認められなかったが,ミダゾラムム0.06mg/kgとアデノシン三リン酸を100μg/kg/分で投与することにより,ミダゾラムの鎮静効果は増強された.一方アデノシン受容体の拮抗作用を有するテオフィリン製剤であるアミノフィリンを投与することにより,ミダゾラムの鎮静効果は速やかに拮抗され,アミノフィリン投与後Bispectral Indexが1-2分,指示行動が5分,認識力が10分,循環が10分,呼吸が5分,精神運動機能,平衡機能が30分で回復し,またアデノシン三リン酸により増強された鎮静効果も拮抗された.ミダゾラムの鎮静効果は,gamma-aminobutyric acid受容体を介したものと考えれレているが,鎮静作用がアデノシンの前駆物質であるアデノシン三リン酸により増強され,アデノシンの拮抗作用を有するアミノフィリンにより拮抗されたことにより,ミダゾラムの鎮静作用にはgamma-aminobutyric acidだけではなくアデノシン受容体が関与している可能性が示された.

  • Research Products

    (2 results)

All 2008

All Presentation (2 results)

  • [Presentation] Role of Adenosine in Midazolam-induced Sedative/Hypnotic Effects in Human Volunteers2008

    • Author(s)
      Satoru Sakurai
    • Organizer
      American Society of Anesthesiologist
    • Place of Presentation
      米国Orlando
    • Year and Date
      2008-10-24
  • [Presentation] ミダゾラムの鎮静・催眠効果に対するアデノシンの役割2008

    • Author(s)
      櫻井学
    • Organizer
      第34回日本歯科麻酔学会総会
    • Place of Presentation
      大阪
    • Year and Date
      2008-10-10

URL: 

Published: 2010-06-11   Modified: 2016-04-21  

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