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2009 Fiscal Year Annual Research Report

糖脂質による歯原性上皮細胞の分化制御機構の解明

Research Project

Project/Area Number 20592405
Research InstitutionNagasaki University

Principal Investigator

釜崎 陽子  Nagasaki University, 大学院・医歯薬総合研究科, 助教 (30253678)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 佐々木 康成  長崎大学, 病院, 講師 (70332848)
西口 美由季  長崎大学, 大学院・医歯薬総合研究科, 助教 (10253676)
日高 聖  長崎大学, 大学院・医歯薬総合研究科, 助教 (10389421)
Keywords糖脂質GM3 / 歯原性上皮細胞 / LacCer / GSL生合成阻害剤 / 抗GM3抗体M2590 / D-PDMP
Research Abstract

歯原性上皮細胞株HAT-7を用いて,糖脂質GM3の免疫染色を行った。抗体には抗GM3抗体M2590を用いた。糖脂質GM3は,核膜上および細胞膜状に均質に分布している様子が観察された。マウス歯胚ベルステージ組織切片上において,GM3が内エナメル上皮細胞及びエナメル髄細胞で発現していることは確認済みである。これまでの検索のなかで細胞の増殖能を抑制することがわかっているGM3,LacCer,及び糖脂質の合成の最初の段階であるGlcCerを生成する反応を阻害する酵素D-PDMPで処理した培養細胞についてGM3の染色染色を行った。GM3またはLacCerリッチ(5μMまたは10μM)な培養液で24時間培養後,または一回継代後の細胞のGM3の染色性に有意な差は確認出来なかった。またD-PDMP処理した培養細胞においてもGM3の染色性に明瞭な変化は観察されなかった。D-PDMPのGSL生合成阻害剤としての有用性は、今までに種々の培養細胞を用いて検討され、濃度および処理時間に依存したGlcCer由来のGSLsの枯渇が可能であることが報告されており,機能上には何らかの影響を及ぼしていると考えられるが,免疫染色で確認出来る範囲においては,D-PDMP処理によって完全にGM3を枯渇することはできないと考えられた。
歯原性上皮細胞で糖脂質GM3による増殖能への影響について検索するためBrdU取り込み試験を行った。GM3,LacCerまたはD-PDMPリッチな培養液で24時間培養後,または一回継代後の培養細胞でBrdU取り込み率は有意に減少しており増殖能の抑制効果が認められた。その効果はD-PDMPで最も顕著であり,処理時間が長いほど増殖能は低下していた。

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Published: 2011-06-16   Modified: 2016-04-21  

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