2009 Fiscal Year Annual Research Report
口蓋および歯の発生、形態形成への線維芽細胞増殖因子の役割の解明
Project/Area Number |
20592413
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Research Institution | Meikai University |
Principal Investigator |
高森 一乗 Meikai University, 歯学部, 講師 (60256899)
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Keywords | FGFシグナル / FGFR / 口蓋形成 / Kallmann症候群 / FRS2α / 歯牙形成 |
Research Abstract |
1) Fgfr2コンディショナルKOマウスの検索 Fgfr2コンディショナルKOマウスにおいては、歯ならびに口蓋形成の各発育ステージでの変化を病理組織学的ならびにIn situ Hybridization等も併用し、関連遺伝子の発現変化を含め詳細に検討した。上皮のFgfr2が歯ならびに口蓋の形態形成に重要な役割を果たしており、その制御遺伝子の役割も一部解明された。その成果は(J.Exp. Zoolog, B Mol. Dev. Evol. 312B (4): 343-50,2009)に論文掲載された。 2) Kallmann症候群の歯科的特徴と遺伝子変異との関連について 前年度の検索にて歯科的な症候が見られた項目(歯の先天性欠損・エナメル質形成不全・歯根の短小)とFGFR1の遺伝子変異部位や内分泌検査所見との関係について詳細に検討し、その結果の一部を学会発表(第26回日本障害者歯科学会総会および学術大会)した。 3) Frs2α部分欠損マウスの検索 前年度の検索にて新たに発見された口蓋裂ならびに歯の形成遅延に関して、その細胞増殖能、アポートーシス機構やFGFシグナルの細胞内伝達機構について検索し、Frs2αが特に口蓋組織の細胞増殖に影響を与えることを明らかとし、その詳細の一部を学会発表(第47回日本小児歯科学会大会ならびに42^<nd> Annual Meeting of the Japanese Society of Developmental Biologist)を行った。 現在、これらの研究成果を踏まえ、共同研究者と連絡を密にとり、次年度の研究総括を踏まえ、今後の研究計画を検討している。
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