2008 Fiscal Year Annual Research Report
二次口蓋融合におけるトランスフォーミング成長因子シグナリングの解明
Project/Area Number |
20592415
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
中嶋 昭 Nihon University, 歯学部, 助教 (50297842)
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Keywords | TGF-beta / 口蓋裂 / 二次口蓋 / 分子生物学 / 成長・発育 |
Research Abstract |
【目的】近年TGF-β3は二次口蓋融合上皮(MEE)に強い遺伝子発現を示し、null-mutantは口蓋裂を呈することが明かとなってきている。さらに,演者らはTGF-βtype III receptor(TβRIII)は,knock downした際,二次口蓋融合の遅延を認めたことを明らかにした。しかし、TGF-β3とTβRIIIとの関係は未だ明かとなっていない。そこで,Fibroblast cell line(NIH3T3)を使用し,siRNA処理にてknock downし,human recombinant(hr)TGF-β3を添加した際に、TβR-IIIのdown stream signaling pathwayに影響するかついて検証を行った。 【試料および方法】NIH3T3を試料とし,濃度20および100nM siRNA TβRIII存在下で,48時間cell cultureを行った。さらに、siRNA TβRIII条件下で10ng/mlおよび50ng/mlのhuman recombinant TGF-β3を添加し,Smad2/3およびphospho-Smad2(p-Smad2)の発現について検討を行った。 【結果】NIH3T3は、siHNA100nM濃度でTβR-IIIの発現を約70%抑制することが可能であった。TGF-βのDown streamである、Smad signalingについては、siRNA TβRIII処理群のSmad2/3およびp-Smad2について,コントロールと比較し、有意差を認めなかったが,siRNA TβRHIII+hrTGF-β3群でp-Smad2の発現が濃度依存的に増加する傾向を示した。 【結論】したがって、従来TβRIIIのLigandは、TGF-β2であると報告されていたが、TGF-β3についてもligandであることが考えられ、両者は口蓋融合に深く関与している可能性が示唆された。
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Research Products
(1 results)