2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20592421
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Research Institution | Asahi University |
Principal Investigator |
長谷川 信乃 Asahi University, 歯学部, 講師 (50278206)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田村 康夫 朝日大学, 歯学部, 教授 (40113047)
近藤 亜子 朝日大学, 歯学部, 講師 (10350878)
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Keywords | 小児歯科学 / 隣接面側方圧 / 咬合 |
Research Abstract |
これまで行われてきた咬合接触関係の検討は、咬合接触点数、咬合接触面積、咬合圧および咬合力によって検討が行われてきたが、これらはいずれも上下顎咬合面においてみられる垂直的方向について行われたものである。しかし上下顎歯は周囲を歯根膜で覆われ手鋳ることや咬合平面に対して歯軸傾斜が存在することから、咬合時には側方への歯の移動がみられ歯冠隣接面間に側方圧が発現しているが、この側方圧に関しての検討は殆ど行われていない。そこで本研究は咬合時に発生する歯冠部隣接面側方圧について検討を行っていくものである。当初予定した平成20年度内に対照群となる成人群の咬合時に側方圧について行うものであったが、使用を予定したセンサに問題があり、市販されているものからカスタムメイド(オクトセンサ、感圧部直径3.0mm、厚さ30μm、感度規格160kPa±50%以内、分布規格±60%胃以内)のものに変更した。そのため使用するセンサの再現性の確認を行った。その結果、センサ感圧部にかかる荷重の実測値とセンサシステムから得られる測定値との間には良好な直線性が得られ、本研究に使用可能であると判定した。その他測定に必要な研究用模型の作製、歯軸傾斜の測定は順調に進行中であり、現在、成人被験者に対して測定を行っている。被験者数がまだ予定数に達していない(平成21年3月31日現在)ため、学会や論文での発表は行っていない。得られている結果としては、開口時の歯冠隣接面間距離、歯軸傾斜および臼歯部における早期接触の有無と、側方圧との関連が検討されてきている。平成21年度は、成人被験者の分析を継続することと、小児の計測を開始する予定である。
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