2008 Fiscal Year Annual Research Report
睡眠時無呼吸症候群に有効な治療システムの新規開発:ランダム化比較試験
Project/Area Number |
20592422
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Research Institution | Neuropsychiatric Research Institute |
Principal Investigator |
對木 悟 (財)神経研究所, 研究部, 研究員 (90376765)
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Keywords | 睡眠時無呼吸症候群 / 口腔内装置 / CPAP |
Research Abstract |
本研究の目的は、閉塞性睡眠時無呼吸症候群(Obstructive Sleep Apnea Syndrome ; OSAS)患者に対し、治療成績とコンプライアンス(患者が治療者の指示通りに治療装置を使用できる割合)の向上に貢献でき、かつ副作用の少ない新規治療システムを開発し、その有効性をランダム化比較試験(Randomized Controlled Trial ; RCT)により検証することである。 その第一段階として、平成20年度は新規システムの基本的構造を実験的に決定した。新規システムは弱陰圧による非侵襲的な舌位保持を目的とし、口腔部分、吸引装置、コネクションより構成される。OSAS患者の協力を得てシステム開発(試作)を行い、その実用化に向けて特許出願を行った(特願2008-280205,PCT/JP/2009/051427)。その結果、開発された新規システムは新規性、進歩性があると判断され、さらに産業上の利用可能性を有すると判断された(PCT国際調査機関の見解書PCT/JP/2009/051427,見解所作成日16.02.2009)。 平成20年度後半からは、新規システムおよび既存のOSAS治療を用いたランダム化比較試験を行う準備として、対象患者サンプリングを開始している。新規システムの有効性検証は終夜ポリグラフ検査によるOSAS重症度の改善度を指標に行い、無呼吸改善因子を形態的、生理機能的に明らかにする。
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Research Products
(5 results)