2008 Fiscal Year Annual Research Report
口腔内粘膜と歯肉の末梢循環診断システムの開発と客観的指標に基づく歯肉炎診断の提案
Project/Area Number |
20592449
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
田浦 勝彦 Tohoku University, 病院, 講師 (90005083)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小関 健由 東北大学, 大学院・歯学研究科, 教授 (80291128)
高橋 信博 東北大学, 大学院・歯学研究科, 教授 (60183852)
井川 恭子 東北大学, 大学院・歯学研究科, 助教 (40241640)
丹田 奈緒子 東北大学, 病院, 助教 (00422121)
小関 一絵 東北大学, 大学院・歯学研究科, 大学院非常勤講師 (40400262)
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Keywords | 歯学 / 歯肉炎 / 末梢循環 / 毛細血管 |
Research Abstract |
本申請研究は採択の時期が遅く、年次計画を変更して効率よく必要な実験に集中して実施した。即ち、歯肉炎部位における毛細血管像と出血反応の関連の検索に必要な歯肉毛細血管観察用のカメラとして、拡大鏡付きのデジタルビデオカメラに微少特殊照明装置を配置して制作した。本カメラの臨床での使用時の感染防御のために透明カバーが必要になるが、透明シートの使用は条件によって表面反射が強く光軸に垂直な方向でない向きでの設置が必要であった。このカバーの設置にて、観察視野位置の確定のためのライトガイドの再設定が必要となり、レーザーポインタを用いたライトガイドを再制作中である。一方で、歯肉炎は、プロービング時の出血をもって臨床診断するのが一般的である。しかしながら、歯肉炎の診断を行うプロービングの操作法には、歯肉縁の軽い擦過といった簡単な表現しかなく、全ての歯科医師が臨床診断を規格化させて実施しているものではない。そこで、このプロービング時にかかる圧を一定に設定することができ、さらにその設定圧が可変できる歯周プローブを開発した。本プローブを使用することにより、プロービング時の患者の感じる疼痛の域値を簡便に測ることができ、さらに、歯周治療時のプロービング操作を規格化することが可能になった。本歯周プローブと歯肉毛細血管観察用のカメラを使用して、歯肉の炎症の有無の部位の毛細血管増とプロービングによる歯肉炎診断、さらに生化学的検査を用いて、これらの関連のデータを集積中である。
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