2009 Fiscal Year Annual Research Report
後期高齢者の多発性根面う蝕に対するフッ化ジアンミン銀による薬物療法
Project/Area Number |
20592450
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
福島 正義 Niigata University, 医歯学系, 教授 (30156773)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
児玉 臨麟 新潟大学, 医歯学系, 助教 (10272824)
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Keywords | 後期高齢者 / 根面う蝕 / フッ化ジアンミン銀 / 多発性う蝕 / 耐酸性 |
Research Abstract |
本研究の目的は後期高齢者、とくに要介護高齢者に多発した根面う蝕の修復処置が困難な場合、フッ化ジアンミン銀(サホライド[○!R])を用いた薬物療法による根面う蝕マネージメントの有効性を検討するものである。本年度は歯科保存学の立場から高齢者う蝕の特徴とその診療方法についてレビューを行い。日本老年歯科医学会編集による老年歯科診療ガイドブックの執筆を行った。レビュー内容は 1高齢者のう蝕 1)高齢者のう蝕の特徴 2)根面う蝕のリスク因子 3)根面う蝕の臨床的分類 4)根面う蝕の治療法(1)経過観察するう蝕(2)フッ化物の応用(3)フッ化ジアンミン銀によるう蝕の進行抑制(4)切削・修復処置(5)リスク因子の改善 2高齢者の歯内療法 1)高齢者の歯髄腔および根管の形態的変化 2)高齢者の歯髄処置 3)根管治療の留意点 さらに薬物療法後に必要になる修復処置に用いられる新規HEMA非含有1液性ワンステップ接着システムについて歯質処理面、接着界面、および辺縁封鎖性について従来の製品と比較検討を行い、同等以上の性能が確認された(日歯保存誌52(3):279~287,2009)。
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Research Products
(4 results)