2009 Fiscal Year Annual Research Report
細胞内侵入した歯周病原性細菌の病原性機構の解析とその細菌除去に有効な抗生剤の検索
Project/Area Number |
20592466
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Research Institution | Meikai University |
Principal Investigator |
竹下 玲 Meikai University, 歯学部, 准教授 (70236454)
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Keywords | 歯学 / 細菌 / 歯周疾患 / 細胞内侵入細菌 / P.gingivalis / CAP-18 / 抗菌蛋白質 / 歯周病原性細菌 |
Research Abstract |
わが国では、高齢者の増加とともに歯周炎患者が増加している。ゆえに、本疾患の予防のために様々な方法論が確立されつつある。しかしながら、本疾患の発症機構においては、まだ、不明な点も多く、その点が解明されれば、さらに、効果的な予防法や治療法が開発できるものと考えられる。成人性歯周疾患は、Porphyromonas gingivalis(P.gingivalis)などの幾つかの病原性細菌の感染により発症する難治性の慢性感染症である。最近の研究は、本菌が上皮細胞内に侵入することを報告している。従来から、リポ多糖などの本菌の構成成分の病原性は明らかにされているが、細胞内侵入が、感染の成立に及ぼす影響と歯周組織の破壊を如何なる機構で誘導するかについて、完全には明らかになっておらず、さらに、細胞内侵入細菌を除去する方法を研究することは、歯周炎の効果的な予防法や治療法の確立のため、意義あることと思われる。 P.gingivalisの細胞内侵入が、歯周組織の抗菌蛋白質の発現抑制作用を有する可能性について検討した。すでに、抗菌蛋白質CAP-18を発現している口腔粘膜上皮細胞HSC-2を用いて検討したところ、その結CAP-18の遺伝子発現は、細胞をP.gingivalis処理することによって、強く抑制されることを確認した。
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Research Products
(4 results)