2010 Fiscal Year Annual Research Report
ワーク・ライフ・バランスを考慮した潜在看護職の雇用形態のモデル化と検証
Project/Area Number |
20592497
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Research Institution | Gunma Prefectural College of Health Sciences |
Principal Investigator |
巴山 玉蓮 群馬県立県民健康科学大学, 看護学部, 教授 (00389975)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
尾崎 フサ子 佐久大学, 看護学部, 教授 (10211137)
佐々木 かほる 桐生大学, 医療保健学部, 教授 (60258879)
川崎 久子 群馬県立県民健康科学大学, 看護学部, 准教授 (30433163)
小林 美雪 山梨県立大学, 看護学部, 助教 (30389978)
加藤 栄子 群馬県立県民健康科学大学, 看護学部, 准教授 (00554388)
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Keywords | 潜在看護職 / 勤務形態 / ワーク・ライフ・バランス / 再就業 |
Research Abstract |
1.研究目的:潜在看護職者のワーク・ライフ・バランスを考慮した雇用形態や多様な勤務形態を実現するため、勤務形態のモデルを検証することである。 II.研究方法:研究協力病院(以下協力病院)において、モデルに示した勤務時間を提示して検証する。 III.研究結果:1.急性期病棟勤務形態モデル案:日勤の場合、4時間の短時間勤務でも午前と午後の勤務者がペアとなって連携すれば、患者を受け持ち、継続した8時間の業務が可能となる。その上で朝、昼、夕食事に2時間程度の短時間勤務者を配置する。2.慢性期病棟勤務形態モデル案:慢性期病棟は、病状が安定していることから、4時間の短時間勤務者のペアで8時間を継続的に受け持つことが可能である。加えて、清潔ケアや就寝までのケアを提供する短時間勤務者を配置する。3.介護施設病棟勤務形態モデル案:日常生活の世話を主とする介護病棟では、医療的な処置やケアを提供できる時間に限って看護師を配置し、介護福祉士との連携を重視する。 IV.考察:1.協力病院では多様な勤務形態を師長会に提示し、元潜在看護師の受け入れ体制を整えていることから、今後のモデルの実施に期待できる。2.モデルに採用した変則勤務:勤務時間の種類を増やして欲しいという希望もあり、日勤者に非常勤者を配置し常勤者が変則勤務を行う勤務形態や複数の非常勤者によるワークシェアリングの可能性も示唆された。3.必要経費:人員0.5換算の非常勤者(元潜在看護職者)を2名で1.0換算にすることは、新人看護職者を1名採用するより安価であると考えられた。経費の比較や今後のWLBを考慮した勤務形態の可能性について検討できたことは本研究の成果である。
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Research Products
(2 results)