中堅期・新人期の看護師における看護コンピテンス連鎖モデルの構築

2009 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 20592505
• Research Institution: Osaka Prefecture University
• Principal Investigator: 星 和美 Osaka Prefecture University, 看護学部, 教授 (40290358)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 細田 泰子 大阪府立大学, 看護学部, 准教授 (00259194) ; 藤原 千恵子 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (10127293) ; 石井 京子 大阪市立大学, 看護学研究科, 教授 (30259494)
• Keywords: 看護コンピテンス / 中堅看護師 / 新人看護師 / 看護教育

Research Abstract

新人期看護師の早期離職問題において、ロールモデルや職場でのメンターとしての役割を果たす中堅期看護師のコンピテンス育成が重要な鍵ではないかと考え、その現状を分析し、両者の看護コンピテンス連鎖モデルを構築することが本研究の目的である。
平成21年度は、上記目的を達成するために以下の研究活動を行った。
1. 施設内教育の実態調査
前年度に引き続き、看護師のコンピテンス形成に向けて先進的に取り組んでいる2医療機関の看護管理者(施設内教育担当者)を対象に、施設内教育の現状と中堅期看護師のコンピテンスを新人期看護師にどのように連携しているかに関しインタビューにて調査した。
2. インタビュー調査の分析および看護コンピテンス連鎖モデルの仮説構成
合計4施設の対象者へのインタビュー調査結果の分析と文献検討から、看護コンピテンス連鎖モデルの仮説を構成するための検討を行った。
3. 看護コンピテンスに関する質問紙調査
看護コンピテンスに関する測定尺度を吟味し調査票を作成した。WAMNET登録の全国医療機関のうち500床以上の一般病院から200施設を無作為抽出し、看護部に調査協力依頼を行ったところ60施設から了解が得られ、新人期と中堅期の看護師を対象に質問紙調査を実施した。3月末までの回収/配付状況は、新人期看護師: 506/1016部、中堅期看護師: 629/994部であった。現在、調査票の集計作業を行っている段階である。