2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20592512
|
Research Institution | Yamanashi Prefectural University |
Principal Investigator |
森本 美智子 Yamanashi Prefectural University, 看護学部, 准教授 (60342002)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田辺 文憲 山梨大学, 大学院・医学工学総合研究部, 教授 (80217108)
|
Keywords | シソ精油 / 抗菌性 / 看護ケア / 保湿 |
Research Abstract |
H21年度の本研究では、看護ケアにおいて適用できるかどうかの調べるためのプレテストを開始した。まず、足浴のコントロール群のデータ収集を行った。介入前、直後、10分、20分、30分、50分、60分の皮膚の保湿度を調査し、マンニット培地に足浴前、直後、30分、60分をスタンプ培地で採取し、48時間培養した。結果として、足浴実施前のバイタルサインの平均値は血圧112/70mmHg、脈拍数71回/分、体温36.5℃、唾液アミラーゼ39.3KIU%Lであった。足浴実施直後は血圧105/66mmHg、脈拍数は69回/分、体温は36.7℃、唾液アミラーゼは34.0KIU%Lであった。足底部の皮膚水分率は、足浴実施前29.3%であったが、足浴直後に26.2%と低下し、その後60分まで低下が継続していた。足背部の皮膚水分率は足浴前29.8%に対し足浴直後に33.0%と上昇がみられたが、10分後から低下がみられ60分後には29.3%であった。 今回の実験で足浴実施により血圧、脈拍数、唾液アミラーゼ値は低下傾向にあり、副交感神経を介したリラックス効果がある可能性が示唆された。皮膚水分率については、足底部では足浴直後から低下がみられ、足背部では10分後から低下することがわかった。皮膚の乾燥や皮膚角化を予防し、バリア機能を保持するためには、足浴後に水分を十分にふき取り、保湿クリームなどを用いてのフットケアをする必要があると思われた。 今回、シソの精油を使用するプレテストとしてインビトロで効果のあった濃度でパッチテストをしたところ、被実験者ほとんどはアレルギー反応が出現したため、やむなく実験を中止した。今後はより安全な濃度を検討し実施する予定である。
|