2008 Fiscal Year Annual Research Report
がん化学療法患者の味覚障害および生活への影響軽減に向けた看護プログラムの開発
Project/Area Number |
20592546
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Research Institution | Gunma Prefectural College of Health Sciences |
Principal Investigator |
狩野 太郎 Gunma Prefectural College of Health Sciences, 看護学部, 講師 (30312896)
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Keywords | 化学療法 / 味覚障害 / 看護プログラム |
Research Abstract |
化学療法による味覚変化症状の軽減及び対処能力の向上に向けた看護プログラムの開発を目的に、がん患者の味覚・口腔機能の変化と食に関する困り事、対処能力の変化に関する実態調査をH20-21年度にかけて実施中である。 現在のところ、統計解析に耐えうるケース数には達していないが、食欲低下を伴う味覚変化事例では酸味のあるさっぱりした食品や水分の多い食品を選択するなど工夫されていることが調査依頼時の面接により把握できた。また、現在のところ数事例ではあるが、持続的な味覚変化症状を訴えていたゲムシタビンによる化学療法中の膵がん患者が主治医の助言で亜鉛サプリメント10mg/dayを1か月内服したところ、自覚的な症状改善を確認することができた。化学療法後に次の治療コース開始まで症状を持ち越す持続的な味覚変化事例については、亜鉛サプリメント等を用いた亜鉛補充療法を試みる価値があると思われる。このほか消化性潰瘍用剤を、亜鉛を含有するポラプレジンクに変更した事例が数例あったが、処方変更後の評価期間が2週間程度と短かったこともあり自覚的な症状改善は認められなかった。 今後も実態調査の継続と共に、食事の工夫などの対処法に関する情報の蓄積と、亜鉛補充療法の評価を継続する予定である。 現在本研究は調査継続中の段階ではあるが、H20年度までに得られた知見を元に、化学療法中の味覚変化に対する食品選択などの対処法や、概ね3コース目頃までに自分なりの対処法を見出す事例が多いことなどにっいて、患者向けの書籍に報告した。
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Research Products
(2 results)